※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

“ある秘密”により出会う2人、物語が動き出す『白い牛のバラッド』本編映像

第71回ベルリン国際映画祭で金熊賞と観客賞にノミネートされた『白い牛のバラッド』より、本編映像が解禁された。

映画 洋画ニュース
注目記事
『白い牛のバラッド』
『白い牛のバラッド』
  • 『白い牛のバラッド』
  • 『白い牛のバラッド』
  • 『白い牛のバラッド』
  • 『白い牛のバラッド』

第71回ベルリン国際映画祭で金熊賞と観客賞にノミネートされた『白い牛のバラッド』より、本編映像が解禁された。


>>『白い牛のバラッド』あらすじ&キャストはこちら

この度解禁された本編映像は、謎の男が夫を死刑でなくしたシングルマザーの妻ミナと出会う場面だ。男は眉間に皺を寄せた神妙な面持ちで、言葉を詰まらせながらもレザと名乗り、ミナの夫の古い友人だという。どこか怪しい雰囲気を漂わせながらも、生前に借りたお金を返しに来たというレザ。ミナは、そんな話は初耳だと驚きつつも真摯に受け答えをする。

映像は、“ある秘密”によって結び付けられたふたりの今後の展開が気になる場面となっている。また、ここでは音にも注目。2人の会話の後ろから聞こえてくる街の喧騒やテレビから漏れる音など、生活音が際立って聞こえ、リアルな緊迫感が伝わってくる。

イランではファジル映画祭で3回上映されて以降、劇場では公開許可が下りなかった本作。近年は同じ死刑を扱った作品で、第70回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したモハマド・ラスロフ監督の『悪は存在せず』が自国のタブーに挑み、世界中で高い評価を得たことは記憶に新しい。本作も例外ではなく、べタシュ・サナイハ監督とマリヤム・モガッダム監督は身の危険を冒してもチャレンジングな題材に挑み、破格の衝撃性がみなぎる冤罪サスペンスに結実させた。

監督兼主演を務めたマリヤムは、「イラン映画の特質のひとつは、社会的、人間的な問題に対して正直であることですが、検閲が存在するためこれを達成するのは容易ではありません」と製作の苦労をふり返る。続けて「この目標を達成した映画は影響力を持つことができます。映画という窓を通して、世界の人々と孤立したイランの人々が互いを見ることができるからです」と語り、本作を通じてシングルマザーの女性の生きづらさ、イランの死刑制度など、社会の不条理を世界に向けて露わにしている。

『白い牛のバラッド』は2月18日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top