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イランの女性気鋭監督が放つ衝撃の冤罪サスペンス『白い牛のバラッド』来年2月公開

第71回ベルリン国際映画祭金熊賞と観客賞ノミネートのイラン映画『白い牛のバラッド』(英題:Ballad of a White Cow)が来年2月より公開されることが決定。併せて場面写真も解禁となった。

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『白い牛のバラッド』
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第71回ベルリン国際映画祭金熊賞と観客賞ノミネートのイラン映画『白い牛のバラッド』(英題:Ballad of a White Cow)が来年2月より公開されることが決定。併せて場面写真も解禁となった。

愛する夫を死刑で失い、ろうあの娘を育てながら必死で生活するシングルマザーのミナ(マリヤム・モガッダム)。1年後に突然、夫の無実が明かされ深い悲しみに襲われる。賠償金よりも判事に謝罪を求める彼女の前に、夫の友人を名乗る男レザ(アリレザ・サニファル)が現れる。ミナは親切な彼に心を開き、3人は家族のような親密な関係を育んでいくが、2人を結びつける“ある秘密”には気づいていなかった…。罪と償いの果てに、彼女が下した決断とは?

本作は第71回ベルリン国際映画祭で金熊賞、観客賞にノミネートされ数々のメディアで取り上げられるなど熱狂を呼び、イランの名匠に並ぶ新たな才能と高く評価された。監督を務めたマリヤム・モガッダムとベタシュ・サナイハは、2018年の『The Invincible Diplomacy of Mr Naderi』(英題)に続き、本作が2度目の共同監督。モガッダム監督は脚本と主演も兼任し、シングルマザーとして娘を育てようと奮闘しながら、理不尽な社会に立ち向かう主人公の女性・ミナを演じきった。強さと弱さを併せ持ったリアリティ溢れるその姿は「孤独と決断の葛藤の間で揺れ動くミナの役を見事に演じている」(―Festival Scope)「モガッダムは素晴らしいの一言に尽きる」(―Cineuropa)と絶賛の声が上がっている。

イランは死刑執行数が中国に次いで世界第2位の国(アムネスティ・インターナショナル調べ)である。第70回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞で話題を呼んだ『悪は存在せず』など、近年、死刑制度をテーマにした映画が数々と作られており、世界的にも関心が高まっている。なお、本作はイラン政府の検閲により正式な上映許可が下りず、自国では3回しか上映されていない。

厳罰的なイランの法制度を背景に、社会の不条理と人間の闇をあぶりだした本作は、いまや世界的に少数派である、死刑制度が存在するここ日本でも、大きな問いを投げかけることだろう。また、女性、とくに未亡人が生きづらい敬虔なイスラム社会で、判事に謝罪を求め続けたミナが、真実にたどり着いたときに下した決断は、あらゆる観客の脳裏に焼き付くはずだ。

また、併せて場面写真も解禁。ミナの背後に近づく人影、車内にいるミナとレザの神妙な面持ちが印象的な姿や、ミナが娘とともにいるシーン、無機質な牛乳工場で働く様子など、サスペンスフルな雰囲気が伝わってくる場面が切り取られている。

理不尽に立ち向かう女性の姿を巧みに描いた本作。緻密な心理描写、そして緊張感あふれる音と映像で描かれる、極上のサスペンスとなっている。

『白い牛のバラッド』は2022年2月18日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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