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「事実を知ってもらえたら」ろう者のアカデミー賞女優が語る『コーダ あいのうた』

『コーダあいのうた』で主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)を見守る陽気な母ジャッキーを演じる、ろう者である俳優マーリー・マトリンのインタビューがシネマカフェに到着。

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『コーダ あいのうた』(C) 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
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第79回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞(ドラマ部門)、助演男優賞にノミネートされるなど、映画賞レースを席巻している『コーダ あいのうた』。この度、劇中で家族で唯一の聴者・ルビー(エミリア・ジョーンズ)を見守る陽気な母ジャッキーを演じる、ろう者である俳優マーリー・マトリンのインタビューがシネマカフェに到着した。


>>『コーダあいのうた』あらすじ&キャストはこちらから

1歳半のときに聴力のほとんどを失ったマーリー・マトリンは、『愛は静けさの中に』(86)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。近年は主にTVシリーズで活躍し、「ザ・ホワイトハウス」1~7(00~06)、「Lの世界」シーズン4~ファイナル(07~09)、「クワンティコ/FBI アカデミーの真実」ファイナル・シーズン(18)などに出演してきた。

ろう者の役を実際にろう者の俳優が演じる本作が世の中に与える影響について聞かれたマトリンは、「この映画は、ろう者のコミュニティーを知るきっかけになると思いますし、世界中のろう者の人たちの存在を知り、彼らの声に耳を傾ける良い機会だと思います。私たちは聞こえないからといってすべてをあきらめるわけではないのです」と言い、「私たちだって実際にこうやって生きているんだ、という事実を知ってもらえたらいい」と語る。

「世界中に、難聴者やろう者はいっぱいいます。この映画を見た人が、<ろう者である俳優が実際にろう者を演じ、ろう者のために、美しい手話を使って、音のない世界を伝えようとしている!>と思ってもらえたら、俳優としてこれほど嬉しいことはありません」と言い、そして「映画であれ、舞台であれ、テレビであれ、ろう者の人たちにもっと仕事が来ることを願っています」とその切なる想いを述べる。

本作を手掛けたシアン・ヘダー監督については、「彼女のような人間に、私は今まで会ったことがないほど、素晴らしい女性!」と大絶賛、「私たちみんなと、物語について、キャラクターについて、深い会話ができるように、自ら手話を習得していました。私たちのことを、心から信頼してくれています」と語り、「自分の作品を信じていると同時に、私たちの仕事も信じてくれている。彼女だからこそ、今回の企画が実現できました。シアンのような監督が今後もっと増えることを願います」と明かす。

映画業界で働く“耳の聞こえない人たちの機会の平等”について聞かれた際は「この映画が公開されたことはとても重要なこと」と言う。「耳の聞こえない俳優、監督、脚本家、メイクアップアーティスト、衣装デザイナー…裏方のスタッフの多くが、今までずっと映画業界に入ろうと必死に戦ってきました。この映画が公開されれば、エンターテイメント業界の人々の多くが知り、気づいてくれると思います。この映画の中には本当に耳の聞こえない人たちが出演しているんだ、だから真実味があるんだ、彼らはこの作品に不可欠なんだ、と感じてくれるはず」と力強く発言。

さらに、「この映画を見た人に、この映画に登場するような、耳の聞こえない親を持つ子供が実際に存在するということを知ってもらいたい。私たちの生活に手話というコミュニケーション手段が欠かせないのだということも。それに、同じような物語は山ほどあります。毎日のように起きています。こういった物語を伝えていく必要があります。この物語を皆と共有できる機会を持てて、とても嬉しい」と感慨深く語った。

『コーダ あいのうた』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。<バリアフリー字幕版>も全国の劇場にて上映。

《シネマカフェ編集部》

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