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マリオン・コティヤール「ジュリエット・ビノシュに夢中になった」念願のレオス・カラックス作品への思い明かす

レオス・カラックス監督8年ぶりの新作『アネット』で、スタンダップ・コメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と恋に落ちるオペラ歌手アンを演じたマリオン・コティヤールのインタビューを公開。

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『アネット』(C)2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
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  • 『アネット』(C)2020 CG Cinema International / Theo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinema / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Televisions belge) / Piano
  • 『アネット』(C)2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
  • 『アネット』(C) 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano

2021年・第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾ったレオス・カラックス監督8年ぶりの新作『アネット』。本作で、スタンダップ・コメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と恋に落ちるオペラ歌手アンを演じたマリオン・コティヤールのインタビューが到着した。


>>『アネット』あらすじ&キャストはこちらから

本作は、プロデューサーも務めたアダムとアカデミー賞俳優マリオンを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダーク・ファンタジー・ロックオペラ。

――『アネット』という冒険に参加する前から、レオス・カラックスの映画は好きでしたか?

マリオン:初めて『ポンヌフの恋人』を観たのが正確に何歳だったのか定かではないんですが、その時には女優になりたいと思っていたのは確かです。あの映画が大好きでした。作品のもつゴージャスさと情感に圧倒されました。でもあれにもジュリエット・ビノシュが出演していて、彼女のキャラクターと演技、輝きに、当時の私は夢中になりました。レオス・カラックスの芸術性に心を奪われて、それから彼の作品は全部観ています。前作『ホーリー・モーターズ』は傑作だと思います。

――『アネット』を最初に読んだ時にどんな感想をもたれましたか?

マリオン:脚本を受け取った時には、全編が歌で、物語も歌だけで語られると知っていました。そういうものとして受け入れていたんです。この作品を手に入れることができて、とてもラッキーだと思いました。それから脚本を読み進めると、物語にすっかり引き込まれました。オペラ的なミュージカルの高揚感と映画が描く深い闇、その両方に共感しました。

――レオス・カラックスという圧倒的な存在感を持つ監督の作品に参加する前に何らかのためらいはありましたか?

マリオン:レオスは稀有な映画監督で、監督作もほんの数本です。当然それがプレッシャーとなり、彼の芸術性に応えることができなかったらという恐怖をおぼえました。だから少しためらいましたね。たった数週間ではオペラ歌手になれないのは明らかですが、求められていることに応える方法を、すぐに覚えることはできるかと、歌の先生に相談しました。オペラ歌唱のシーンは、私の声にプロ歌手の声をかけ合わせる方法に行きつくことは、初めから分かっていました。それでもまだ大きな挑戦でした。先生は、難しい仕事だし、多くの努力が必要だけど、でも自信を持ちなさいと言ってくれました。私が「やります」と答えるには、この後押しが必要でした。


仕事を進めるにつれ、アンが肉付けされていった


――監督から何か具体的な指示はありましたか?

マリオン:はじめから仕事や技術的なこと、歌や音楽について話し合いました。その後で、アンの参考になるような資料をたくさん送ってくれましたが、それは役をよりよく捉えるのに役立ちました。ロミー・シュナイダーのインタビュー動画も送られてきましたが、彼女が兼ね備える力強さとやさしさにレオスは共感していました。それと私が着る衣装、アンの外見にも細心の注意を払っていました。仕事を進めるにつれて、アンが肉付けされていくのが分かりました。

――アダム・ドライバーとの共演は初めてですよね。映画での彼は、力強さと身体能力が鮮烈に際立つ、ダークなアンチヒーローです。彼との仕事はどんな感じでしたか? また、あなたとの関係に影響を与える(キャラクターの)暴力性にはどう対処しましたか?

マリオン:アダムはこのプロジェクトにまさに最初から参加していて、揺るぎない信念を持っていました。初めて会ったのはニューヨークのレコーディング・スタジオで、歌のセッションの最中でした。彼は素晴らしい俳優で、お互いに特別な映画監督と仕事をしている同じチームの仲間だとはじめから感じられました。レオスが私たちの手をとり、彼のプロジェクトに引き入れたんです。

その日、二人で最初に歌ったのは「We Love Each Other So Much」で、これはこの映画の究極の愛の宣言です。いつもはこういう感傷的な感情を出すところから、仕事上の関係を始めるのは少し怖くもあり気が進まないのですが、アダムとは笑いですぐに絆を深めることができました。撮影では私たちは大きな子どもみたいだったんです。どんな障害が起きても、ユーモアでなんとか乗り切ることができました。この映画での私たちの関係性は素晴らしく、あのようにとても暗く破壊的なキャラクターを、明るい雰囲気を保ったまま、表現することができました。それはまたレオスの流儀の鍵でもあります。

カラックス監督は、マリオン・コティヤールがアン役に起用された経緯を「どうしても適役が見つからない。“もう終わりだ”と思った時、ようやくマリオンと出会ったんです」と明かす。当初予定していた撮影時期とマリオンの妊娠が重なったり、諸事情で撮影時期が遅延になったりした結果、再度マリオンにオファーして彼女が「イエス」と言ったときには、カラックスとアダムは大喜びしたという。

「マリオンにはサイレント映画の女優のような気品とミステリアスなところがあります。彼女をもっと撮りたかった」と、カラックスが絶賛を贈るアンの姿に注目だ。

『アネット』は4月1日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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