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スタジオコロリドの新鋭、石田祐康が“子どもたちの目線”で描く『雨を告げる漂流団地』

思い出の団地に乗って大海原を漂流する小学生たちのちょっと不思議な、初めての別れの旅を描く『雨を告げる漂流団地』。本作がどのように生まれたのか、そしてその魅力を紐解いていく。

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『雨を告げる漂流団地』(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ
『雨を告げる漂流団地』(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ
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思い出の団地に乗って大海原を漂流する小学生たちのちょっと不思議な、初めての別れの旅を描く『雨を告げる漂流団地』がどのように生まれたのか、そしてその魅力を紐解いていく。


>>『雨を告げる漂流団地』あらすじ&キャストはこちら

本作は、大人にとっては子どもだった頃を思い出して懐かしさや切なさを、子どもにとっては親近感を覚え、観客を惹きつけてやまない瑞々しい子どもたちの物語となっている。そこにはスタジオコロリドを語るには欠かせない、石田祐康監督の存在があった。

スタジオコロリドを語るには欠かせない!石田祐康監督の存在


本作の監督を務めるのは、34歳の若さで長編映画2本目となる石田祐康監督。『陽なたのアオシグレ』で第17回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門の審査委員会推薦作品に選出されると、『ペンギン・ハイウェイ』では29歳という若さで異例の長編監督デビューを果たし、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、ファンタジア国際映画祭 今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞。「子どもの気持ち」に丁寧に寄り添った描写と、ドラマのカタルシスと同期した躍動感ある映像に定評があり、まさにスタジオコロリドを語るには切っても切り離せないクリエイターである。

なかでも長編監督デビュー作となった『ペンギン・ハイウェイ』は、石田監督の“らしさ”が詰まった作品となっている。郊外の街に突如として現れた大量のペンギン、そして草原に浮かんだ謎の透明な球体「海」。次々と起こる不思議な出来事を、毎日世界について学んでいる勉強家な小学4年生のアオヤマ君という無限の可能性を秘めた少年の瞳を通して描くことで、誰もが子どもの頃に感じたことのある「新たなことを知る喜び」を瑞々しく表現。多くのファンがアオヤマ君の過ごすひと夏の物語に魅了された。

石田監督が語る子どもの目を通して物語をつくり続ける理由


『ペンギン・ハイウェイ』のアオヤマ君に続き、最新作『雨を告げる漂流団地』の主人公である航祐や夏芽たちも小学生。姉弟のように団地で育った幼なじみのふたりは、夏休みのある日、クラスメイトたちとともにかつて暮らした団地に集まっていると不思議な現象に巻き込まれてしまう。気づくとそこはあたり一面の大海原。

団地ごと漂流してしまった子どもたちは、力を合わせ、泣いたり、ケンカしたり…サバイバルを通して成長していく。小学生6人それぞれの個性溢れる子どもらしい“リアクション”も見どころだが、本作でも『ペンギン・ハイウェイ』同様に、いまは忘れてしまった子どもの頃の気持ちや感覚を思い出してしまうような、そんな多くの大人の心の琴線に触れるようなドラマが展開されていく。

石田監督はなぜ小学生を主人公にした作品を作り続けるのか、その理由について監督は「大人になって無くしたものや苦しいと感じることに向き合う方法が、自分はたまたまそれだった…ような気はしています。『ペンギン・ハイウェイ』の時にも何度か聞かれはしましたが、何故小学生かと問われれば素直に楽しい時間だったからです。(中学生以降が楽しくなかったとは思いませんが、進路を決めたかどうかで何か違いがあるのかもしれません)。心のままに素直に、楽しいことを楽しいと感じていましたし、少なくともよく笑っていました」と語っている。

石田監督自身が「楽しかった小学生の頃」という原体験をいつまでも忘れずに大切にし続けているからこそ、キャラクターである小学生たちは生き生きと動き出し、観客たちも懐かしさを感じることができるのだろう。多くの人にとって特別だった子どもの頃の夏休み。いまは忘れてしまった“あの頃”を思い出すことができる本作の公開にますます期待が高まる。

『雨を告げる漂流団地』は9月16日(金)よりNetflixにて全世界独占配信&全国にて公開。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《シネマカフェ編集部》

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