主演級キャストの演技合戦と30年代のレトロな世界観が“映画欲”を満たす『アムステルダム』

クリスチャン・ベイル、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントンら共演、サスペンスあり、ラブストーリーあり、友情ドラマあり、コメディあり、歴史ミステリーありのデヴィッド・O・ラッセル監督の最新作『アムステルダム』は、映画ファンの心をくすぐる

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『アムステルダム』(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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クリスチャン・ベイル、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、さらにラミ・マレックからロバート・デ・ニーロまで主演級のキャストが集結した、10月28日(金)公開の話題作『アムステルダム』

映画館では壮大なスケールのアクション大作を楽しむのはもちろんだが、芸術の秋こそは豪華俳優陣が織りなす“濃い”人間ドラマや、スクリーンを彩るレトロ・ファッションなどをじっくり腰を落ち着けて堪能したいもの。サスペンスあり、ラブストーリーあり、友情ドラマあり、コメディあり、歴史ミステリーありと様々なジャンルを行き来するデヴィッド・O・ラッセル監督の最新作『アムステルダム』には、そんな映画ファンの心をくすぐる見どころが満載だ。


C・ベイル×M・ロビー×J・D・ワシントンほか
豪華な主役級キャストが勢ぞろい!


バート(クリスチャン・ベイル)とハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、そしてヴァレリー(マーゴット・ロビー)が最初に出会ったのは、第一次世界大戦の激戦地フランス。バートとハロルドはそれぞれ重傷を負い、従軍看護師ヴァレリーの懸命な(?)手当を受けて生きのびる。

それから「何があってもお互いを守る」と誓い合い、親友となった3人が、終戦後、美しい思い出を共有したのがオランダ・アムステルダム。やがてアメリカに帰国したバートは医師として帰還した負傷兵を診ることに生きがいを見出し、また、ハロルドも負傷兵や弱き者のために法律で闘いたいと弁護士になる。

そして時がたち、1930年代のニューヨーク。バートとハロルドは、恩人であるミーキンズ将軍の娘リズ(テイラー・スウィフト)から父親の不審死の究明を頼まれるも、ある殺人事件の濡れ衣を着せられ容疑者にされてしまう。この一連の出来事でヴァレリーと再会を果たし、検死解剖専門の看護師イルマ(ゾーイ・サルダナ)や、著名な資産家トム(ラミ・マレック)&リビー(アニャ・テイラー=ジョイ)夫妻とも知り会う。

その一方で、アメリカ海軍の諜報員ヘンリー(マイケル・シャノン)と、英MI6の諜報員ポール(マイク・マイヤーズ)はそれぞれ財務省職員とガラス業者のフリをしながら、将軍の死に関わる“巨大な陰謀”を追っていた。真相を探るべくバートとハロルド、ヴァレリーの3人は、退役軍人に大きな影響力を持つギル・ディレンベック将軍(ロバート・デ・ニーロ)に助けを求めに行くのだがーー。

ここに挙げた名前だけでも超豪華な俳優たち。彼ら・彼女らは、一瞬で恋に落ちる恋人同士や、戦争のトラウマを抱えた者、あるいは権威主義や差別主義を隠しもしない者などをそれぞれに演じている。次々登場するクセ者キャラクターたちの打った布石が、アメリカの歴史を揺るがせた恐ろしい真実へと繋がっていく様はスリリングで、ミステリアス。豪華な俳優たちの演技合戦に酔えるだろう。


1930年代の煌びやかなレトロファッション!
マーゴット&アニャらの豪華絢爛な衣装に注目


「ヴァレリーにとって衣装は、彼女のアートのもう一つの表現で、彼女の反抗心の表れ」と語る、ヴァレリー役のマーゴット。当時の複数の女性芸術家たちからキャラクターのインスピレーションを得たというヴァレリーは、看護の合間にパイプをくゆらせ、銃弾や金属片を寄せ集めて作品を生み出すエキセントリックなアーティスト。劇中で最も多彩なファッションを見せる1人だ。

お金持ちの娘であるヴァレリーは、意にそぐわず大邸宅で窮屈な暮らしを強いられていたが、親友バートとハロルドの容疑を晴らすため、家族の反対を押し切って再び外に飛び出していく。特に3人でギル将軍を訪れるシーンは黒コートにスカーフや帽子を合わせ、まさに探偵のような装い。

そして、とある盛大なパーティーでは主要キャラクターたちがフォーマルな装いで一挙に集結。大胆なカットのブラックとシルバーのドレスやバングルで決めたヴァレリー、肩から胸元の花々が印象的なリビーと、2人の対比にも注目を。

リビー役のアニャは、60年代を舞台にした「クイーンズ・ギャンビット」や『ラストナイト・イン・ソーホー』ほか、本作とほぼ同時代を描いた英ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」シーズン5・6などに出演しているが、今回はまた違った意味で鮮烈だ。

さらに、物語の始まりとなるリズを演じるテイラー・スウィフトも、ハイソなレトロルックに身をつつみ、歌声を聴かせるシーンも。

トムの大邸宅や、バートの別居中の妻ベアトリス(アンドレア・ライズボロー)の実家など、当時の上流階級のインテリアも見逃せない。


実話モノで賞レースを賑わす、良作ぞろいのデヴィッド・O・ラッセル監督作


『ザ・ファイター』(10)、『世界にひとつのプレイブック』(12)と2作連続でアカデミー賞作品賞・監督賞にノミネートされ、ハリウッドで新作が待たれる監督の1人となったデヴィッド・O・ラッセル。

『ザ・ファイター』では、クリスチャン・ベイルが実在のドラッグ依存症の元ボクサーを演じるため減量し、歯並びまで変えてアカデミー賞助演男優賞に輝き、『アメリカン・ハッスル』(13)では一転、体重を20キロ増量して実在の詐欺師を演じ、同・主演男優賞をはじめ計10部門にノミネートされた。ジェニファー・ローレンスが画期的な“モップ”の発明をきっかけに一大ファミリービジネスを築いた実在の女性を演じた『ジョイ』(15)でも、ジェニファーが同・主演女優賞にノミネートされている。

実際にあった出来事に少々のフィクションをまぶし、人物に奥行きを与え、エンターテイメントに昇華してきたラッセル監督の7年ぶりの新作となった本作も、“ありえないけど、ほぼ実話”。現在と同じように、“ある瀬戸際”にまで迫った世界が舞台となっている。

また、ラッセル監督と初タッグのアカデミー賞受賞エマニュエル・ルベツキによる撮影と、監督の盟友の編集ジェイ・キャシディによる会話シーンの切りかわりや俳優たちのクローズアップは、“第4の壁”を破るようなカメラ目線も交差し、まるでバートたちの親密で隠密な会話に加わっているかのような錯覚を起こさせる。

自分とはまるで関係ない、遠くに存在すると思っていた陰謀が、実際は意外と身近で進行していた…という状況は、当時も、2022年を終えようとするいまもよく似ている。

だからこそ、今回ベイルが“猫背”で熱演する、自身も義眼とコルセットが手放せない後遺症を負った医師バートが決してユーモアを忘れないように、本作では実に軽妙な形で友愛と人間愛を謳うのだ。

『アムステルダム』は10月28日(金)より全国にて公開。


『アムステルダム』公式サイト

<提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン>

《上原礼子》

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