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【インタビュー】北村匠海&中川大志は「映画に愛されている人」と「革命家」讃え合う表現者としての姿

北村匠海と中川大志の出会いは今から10年以上前。大学時代の友達の死を通して再びつながった〈僕〉とユウスケが、20代中盤にして向き合う生死への葛藤を描く『スクロール』で共演したおふたりに、作品のテーマや共演について、じっくりと語り合ってもらった。

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中川大志&北村匠海/photo:Maho Korogi
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  • 中川大志/photo:Maho Korogi
  • 北村匠海/photo:Maho Korogi

“今”起きていることへの向き合い方
「考えてみることが大事」


――作品内では、〈僕〉もユウスケも友人の死をきっかけに「生きることや生きる意味」を見つめ直します。おふたりも「生きる意味」について、考えたりしますか?

北村:僕は「生きる意味」が人生のテーマでもあるので、しょっちゅう考えています。…さそり座なんですけど、さそり座は「生きる・死ぬ」とかがテーマらしくて。生きると一言で言っても、自分の人生についても、今のエンタメ界における自分の存在意義は何だろう、とかも考えます。

特にエンタメ界に生きることについては、すごく難しいなと思っています。自分がやることが正解なのか、不正解なのか、常に模索しながらやっている感じです。生きることに答えなんてないと思うんだけど、…としたら死ぬことにも答えがないとすると、じゃあ何なんだろうと。だから常に、やることなすこと自分が本当に心の底からわくわくできるものを選んでいくことが、単純だけど、そういうことの積み重ねが北村匠海の生きることなのかな、と思っています。

中川:「生きる意味」を考えているかという質問の答えとは、ちょっと違うかもしれないけれど、僕は自分の生きている時間を大切にするようにしています。僕らがやっている仕事と、ひとりの人間に戻った瞬間の部分は、いつも切り離せないんですよね。僕らは毎回台本をもらって、いろいろな“誰か”を生きないといけない。そうなってくると、まずは自分の人生をちゃんと(見つめ)、僕はそこに立ち返ってくる時間を大事にします。

作品や仕事場でずっと目まぐるしくしていると、だんだん軸がわからなくなってくるんです。そこで家族や友人との時間に戻ると、自分に帰ってこられるんです。自分の人生や生活、生きている時間に1回戻ってくることを大事に生きています。

――本作は、ハラスメントや社会的な問題にも触れています。おふたりは今ハラスメントについてどう感じたり、もしくは向き合ったりしていますか?

北村:映画の中で、まさしくハラスメントはいっぱい出てきますよね。でも、ハラスメントしている側をたどっていくと、その上にはきっとハラスメントを受けてきた過去があったりするのかな、と思うんです。

だから、僕らはいろいろ試行錯誤するし、それがかなったり・かなわなかったり・失敗したり・成功したりする年代なのかなと受け止めています。

中川:うん、そうだね。結構いろいろなことが転換期なんじゃないかなと、僕も思ってる。

北村:変わるよね。変わっていっているよね。

――中川さんも肌で感じていらっしゃるんですね。

中川:肌で感じたり、ニュースを見て感じたりします。これまで当たり前としてやってきたことを、1回冷静に立ち止まって考えてみることが大事なのかなと思います。やることがすべてになってしまって、なぜやっているかを考えなくなることが、結構怖いなと思いました。

北村:そういう話を大志とちょろっとしたよね。

中川:そうそう。意味を求めることが、すごく大きなことという気がしています。


【北村匠海】ヘアメイク:佐鳥麻子/スタイリスト: 鴇田晋哉
【中川大志】ヘアメイク: 池上豪(NICOLASHKA)/スタイリスト: 徳永貴士
《text:赤山恭子/photo:Maho Korogi》

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