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ファッション業界を皮肉るブラックユーモア満載『逆転のトライアングル』本編映像

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞のリューベン・オストルンド監督最新作『逆転のトライアングル』より本編映像が解禁された。

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『逆転のトライアングル』Fredrik Wenzel © Plattform Produktion
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カンヌ国際映画祭パルムドール受賞のリューベン・オストルンド監督最新作『逆転のトライアングル』より本編映像が解禁された。


>>『逆転のトライアングル』あらすじ&キャストはこちら

カンヌ国際映画祭はじめ各国で高い評価を獲得し、本年度アカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞の主要3部門にてノミネートされ一層の注目を集めている本作。

この度解禁となったのは、主人公のカール(ハリス・ディキンソン)がモデルオーディションに参加する映画の冒頭シーン。高級ブランド<フォン・オーベン>のランウェイモデルオーディション会場でインフルエンサーの突撃インタビューを受けるカール。

インフルエンサーに「(これから受けるオーディションの)ショーのブランドは不愛想?ニッコリ?」と問われるが、カールはなんのことか分からない。そこでインフルエンサーは彼に優しく「ニッコリは“お安い“ブランド。高級なブランドは顧客たちを見下さなきゃ。『フォン・オーベン』を着る人は大金を見せびらかす感じ」と説明し、カールは不愛想とニッコリの使い分けを学んでいく。

日本版予告の冒頭にもオーディションシーンの一部が使用されているが、実在するブランド名を挙げてその違いを表現するというオストルンド監督お得意の強烈なブラックユーモアに、SNSでは「このシーンだけで映画見たくなった」「このくだりだけで既に最高!絶対面白い映画」と、日本の観客の心も鷲掴みにしている。

今回オストルンド監督が映画でファッション業界を描こうと考えたきっかけは、ファッション・フォトグラファーであるパートナーの影響だと語り、「ファッション業界においては男性よりも女性が優位で、男性モデルの置かれている状況は、男性優位な社会において女性たちが強いられていることと変わらないと知ったんだ。独特な世界で面白いと思ったよ」と明かす。

そして、「また以前から“ルックスの美しさが持つ経済的価値”に興味があった。大抵の人間は生きていく上でルックスと向き合わねばならないからね。どんな見た目をしているかというのは、社会経験に影響すると思うんだ。ファッション業界を舞台にすることでルックスについても描けると考えたんだ」と、製作の成り立ちを明かしている。

俳優業で成功する前にモデルをしていた経験を持つハリス・ディキンソンは、役作りについて「今でもモデルをしている友人がいたり、この業界には少し縁があるんだ。何人かファッション・フォトグラファーとも話をしたよ。ファッション業界にはいくつもの階層があるから、カールはどのレベルなのか、どういった立ち位置なのかを見極めることが大事だった」とコメントしている。

ちなみにここで登場する<フォン・オーベン>は架空のブランドであり、スウェーデン語で「上から」の意味。どこまでも皮肉と遊び心が詰まったオストルンド脚本の小さなこだわりも必見。



また映像に登場するインフルエンサー役のトビアス・ソーウィドは、身長2メートルを誇るスウェーデンのプロチアリーダー。チアリーダーとして活躍する傍ら、ラジオパーソナリティ、モデル、俳優と多彩な顔を持ち、明るいキャラクターで広く愛されている注目のインフルエンサーだ。

北米の映画公式インスタグラムでは、キャンペーンとして彼を起用した街頭インタビュー企画を実施しており、映画同様に「不愛想?それともニッコリ?」と道行く人々へ愉快に絡む姿が笑いを誘う。

『逆転のトライアングル』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。


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《シネマカフェ編集部》

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