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呉美保&安藤桃子ら、女性監督が遺したフィルム映画をつなぐ『オマージュ』にコメント

国際女性デーに合わせ、イ・ジョンウン主演の韓国映画『オマージュ』に、映画監督の呉美保、安藤桃子や、角田光代、柚木麻子、山内マリコら人気作家たちからコメントが到着。モデルとなった実在の映画『女判事』についても明らかになった。

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『オマージュ』©2021 JUNE FILM All Rights Reserved.
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国際女性デーに合わせ、イ・ジョンウン主演の韓国映画『オマージュ』に、映画監督の呉美保、安藤桃子や、角田光代、柚木麻子、山内マリコら人気作家たちからコメントが到着。モデルとなった実在の映画『女判事』についても明らかになった。


>>『オマージュ』あらすじ&キャストはこちらから


ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワン(イ・ジョンウン)が引き受けたのは、60年代に活動した韓国の女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』の欠落した音声を吹き込むという仕事。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者のもとを訪ねながら真相を探っていく。

『女判事』(映画『オマージュ』より)

ジワンが修復に携わる映画『女判事』は、1960年代に活躍した女性監督ホン・ジェウォン(演じているのは、『ほえる犬は噛まない』などで知られるキム・ホジョン)による作品という設定だが、彼女には実際に1960年代に活躍していた女性監督ホン・ウノン(1922-1999)というモデルがいた。

2011年に韓国のテレビMBCで放映された「映画監督シン・スウォンの女子万歳」というドキュメンタリーを手がけるにあたって、ホン・ウノン監督の存在を知った『オマージュ』のシン・スウォン監督は、なんとかして『女判事』(62)を見たいと思ったものの、同作を含むホン・ウノン監督が残した3本の作品はいずれもフィルムが紛失していたという。

その後、2015年に発見され、韓国映像資料院に寄贈されたフィルムのなかに『女判事』も含まれており、現在は同資料院の公式You Tubeにて本編を観ることができる。実在した韓国初の女性判事をモデルにしたこの映画の映像は、『オマージュ』にも使用されている。

映画業界で女性が活躍することがいまよりずっと困難だった時代に活躍した女性監督の足跡をたどることで、主人公ジワンが映画への情熱を取り戻す姿に、人気作家である角田光代、柚木麻子、山内マリコらも共感のコメントを寄せ、『そこのみにて光輝く』(14)でキネマ旬報ベストテン監督賞を受賞した唯一の女性監督・呉美保監督や、安藤サクラの実姉で『0.5ミリ』(14)で報知映画賞作品賞に輝いた安藤桃子監督もコメントを寄せている。

角田光代(作家)
失われたフィルムをさがすというミステリー仕立てのストーリーは、かつて、しずかに闘った女性の姿を描き出す。
彼女が切り開いた道に、ジウンも私も立っている。

柚木麻子(作家)
今私の抱えてる閉塞感も孤独も、過去の、そして未来の「彼女」とつながっている。
イ・ジョンウンのやるせなくもあたたかな表情からかたときも目が離せない。

山内マリコ(小説家)
女性が映画を撮る。映画監督になる。
それがこんなにも逆風だらけだってことに、
昔のわたしはどうして気がつかなかったのかな。
映画を作りたいと夢を抱いたことのある、すべての女性たちに届け!

呉美保(映画監督)
この7年、私は映画を作らず、家事育児をしている。女じゃなければ、もう少し先に進めていたかもしれない。
何度も頭の中をよぎりながらも、我が人生を否定するまいと、作れないのではなく作らないだけなのだと言い聞かせ、
でもやっぱり、腑に落ちないでいる。
そんな私にとって、刺さるセリフだらけのこの映画。いつかまた思いっきり映画を作りたいなぁ。
荒んだ心を温めてくれたシン・スウォン監督、ありがとう。

安藤桃子(映画監督)
私たちは、「好き!好き!好きだ!」と、素直に映画への愛を表せばいいのだ。
生きた記録と記憶を、この世を満たす光でスクリーンに投影したシン・スウォン監督に、心からの感謝と敬意を表したい。

宇垣美里(フリーアナウンサー)
彼女が男だったら どうなっていただろうね
60年代の女性監督にかけられたその言葉が、
今も変わらず響いてやるせない。
終盤の美しいシルエットの演出に惚れ惚れし、
溢れる映画愛を噛み締めた。

渡辺満里奈(タレント)
仕事、夢、家庭に揺れ動く主人公は同世代である私の姿でもあり、ジワンがたどったあの
後ろ姿はまさに私であり、あなたなのだろう。ゆっくり、じんわり勇気と温かさが心に
染みこんでいくこの映画は前へ進み続ける私たちへのオマージュでもある。

『オマージュ』は3月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。


《シネマカフェ編集部》

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