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有村架純&松嶋菜々子&古川琴音ら「どうする家康」のカギを握る女性たち

松本潤主演で、徳川家康の生涯を新たな視点で描く大河ドラマ「どうする家康」の多彩な女性キャラクターたちに迫った。

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大河ドラマ「どうする家康」11話 (C)NHK
大河ドラマ「どうする家康」11話 (C)NHK
  • 大河ドラマ「どうする家康」11話 (C)NHK
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  • 大河ドラマ「どうする家康」
  • 大河ドラマ「どうする家康」瀬名/有村架純
  • 大河ドラマ「どうする家康」於大の方/松嶋菜々子
  • お市/北川景子

「コンフィデンスマンJP」シリーズや『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズなどを手がけてきた脚本家・古沢良太が、松本潤を主演に迎え、徳川家康の生涯を新たな視点で描く大河ドラマ「どうする家康」

約150年も続いた乱世を終わらせ、征夷大将軍となって江戸幕府を開いた家康の生涯は、事あるごとに“どうする!?”と究極の選択を突きつけられ、ピンチとガマンの連続。そして、これまでの大河ドラマでも描かれてきたように、歴史が動く裏には必ずカギを握る女性たちが存在している。家康にいま何をどうするべきなのか、叱咤激励と温かくも辛辣な気づきや導きを与えてきた有村架純演じる妻・瀬名役をはじめ、古川琴音演じる謎の巫女・千代役、北香那演じる初めての側室・お葉役など、多彩な女性キャラクターたちに迫った。


家康が愛した瀬名と、戦国の2人の母


尾張国主・織田信長を岡田准一、豊臣秀吉(木下藤吉郎)をムロツヨシ、武田信玄を阿部寛が演じ、家康の個性派家臣団のまとめ役・酒井忠次役に大森南朋、“戦国最強武将”の本多忠勝(平八郎)役に山田裕貴、マイペースな榊原康政(小平太)役に杉野遥亮、最も信頼される常識人・石川数正役に松重豊ほか、忍びの代表・服部半蔵を山田孝之、「イカサマ師」と呼ばれる家臣団の嫌われ者・本多正信を松山ケンイチ、さらに家臣団の新戦力・井伊直政役として板垣李光人など、超豪華キャストが揃った今作。

「どうする家康」11話より

小国・三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、駿河の大国・今川家のもとで人質として暮らしていた。今川義元(野村萬斎)に見込まれた元康は不自由ない生活を保障され、十分な教育も受け、やがて今川家重臣・関口氏純(渡部篤郎)の娘・瀬名と恋に落ちるーー。

※以下、第10回までの内容に触れています。

元康の正室で、彼のいいところもダメなところも一番に知り尽くしている瀬名/築山殿を演じているのが、大河ドラマ初出演となる有村さん。松本さんとはフジテレビ月9ドラマ「失恋ショコラティエ」(2014)、恋愛映画『ナラタージュ』(2017)以来の共演となる。

瀬名/築山殿(有村架純)

桶狭間の合戦で義元が倒れて以降、信長の顔色をうかがいながらも今川家に残してきた瀬名や嫡男・竹千代(後の信康)のことが気になる元康が、本多正信や服部半蔵、そして女大鼠(松本まりか)ら忍びの力を借りて妻子を取り戻すことに奔走した「瀬名奪還作戦」は2回に渡って描かれた。

女大鼠(松本まりか)

これまで悪女のイメージがあった瀬名/築山殿は、今作では、優柔不断で心配性な元康を懐深く見守るタイプとして描かれ、鵜殿長照(野間口徹)の妹で姉妹のように育った幼なじみ・お田鶴(関水渚)から何やら企みがあるのかと探りを入れられても適当にあしらうなど、筋の通った信念ある姿を度々見せている。

お田鶴(関水渚)

瀬名を巡っては、第3回「三河平定戦」で生き別れた母・於大の方と16年ぶりに再会したのも束の間、「主君たる者、家臣と国のためならば、己の妻や子ごとき平気で打ち捨てなされ」と乱世の厳しさを知る母から言われてしまった元康。だが、そうはできないのが彼のいいところだ。

元康や瀬名の世話を焼き、口を出し続ける若き母・於大の方は、「花より男子」(05-08)で松本さんと“道明寺姉弟”として共演した松嶋菜々子が演じている。瀬名とのやりとりもさることながら、家臣・忠次の妻で家康の叔母にあたる登与(猫背椿)ともいいコンビ。2人で一向宗・本證寺に出かけた際には、忠勝(平八郎)と康政(小平太)にナンパされる(!?)ハプニングもあった。

於大の方(松嶋菜々子)

また、今川氏真(溝端淳平)のもとで屈辱的な日々を送っていた瀬名は、第6回「続・瀬名奪還作戦」では父・氏純と母・巴を置いて人質交換を受け入れることに。その決意をさせたのは、真矢ミキ演じる巴の言葉が大きかった。「おなごは、大切なものを守るために命を賭ける」「そなたが命を賭けるべきときが必ず来る。それまで、もっともっと強く生きるんです」と諭す巴もまた、戦国を生きた母だった。

巴(真矢ミキ)

ミステリアスな巫女も登場、家康を取り巻く女性たち


戦国の世に女性として生きる難しさや悔しさは、権力と圧倒的カリスマ性を持つ信長の妹である北川景子演じるお市の方が、第4回「清須でどうする!」で語った言葉にも集約される。「乱世とは誠に愉快な世」とお市は語る。力さえあれば、何でも手に入れることができ、どんな大きな夢も描ける。「ただし、男であれば」とこぼしたお市の寂しそうな横顔は見逃せない。

お市の方(北川景子)

初恋の相手・元康との婚姻がなくなったお市はその後、信長の政略のために北近江の浅井長政(大貫勇輔)のもとへ嫁がされ、“浅井三姉妹”を出産。長政の死後は柴田勝家(吉原光夫)のもとへと嫁ぐことになる…。

覇権争いの道具として扱われ、男児を生むことを第一とされ、歴史の影となってきた武家の女性たちだが、古川琴音が演じた伝承のみで語られる魅惑の巫女・千代も重要なキャラクターとなっている。第7回「わしの家」で、家康と一向宗・本證寺の住職、空誓上人(市川右團次)を引き合わせた女性で、“不入の権”を無視した松平家の強引な年貢取り立てに対し、武器を取れと一向宗徒たちを煽っていたのは彼女だ。

千代(古川琴音)

そこから端を発した三河一向一揆は、家康が経験した大ピンチのひとつ。松平昌久(角田晃広)や吉良義昭(矢島健一)が背後で手を引き、さらに家臣・本多正信も加担していると判明、せっかく“三河=わが家がやすらかでいられるように”と改名したばかりなのに、「どうする?」となった家康。昌久にすり寄っていた千代は、武田信玄にも通じていたことが明らかになっている。

素性も狙いも分からないミステリアスな女性を演じる古川さんは、大ヒットした『今夜、世界からこの恋が消えても』や有村さん主演の『花束みたいな恋をした』、濱口竜介監督『偶然と想像』などの映画で知られ、連続テレビ小説「エール」や「岸辺露伴は動かない」でも印象深いが、今回、大河ドラマは初出演。引き続き気になるキャラクターだ。

古川琴音

さらに第10回「側室をどうする!」には、家康初めての側室・お葉/西郡の局として「鎌倉殿の13人」のつつじ役も記憶に新しく、「いだてん~東京オリムピック噺~」や「バイプレイヤーズ」シリーズなどでも知られる北香那が登場した。

北さんが演じたお葉は女児を生んだ後、昔から男性が苦手だったことと同性愛者であることを自認し家康に告白、家康は現代よりもはるかに寛容にお葉とお美代(中村守里)を庇護した。

なお、今後登場する側室には、後に武田信玄との激戦で疲れた家康の心に入り込む神秘的なお万として、大河初出演の松井玲奈、激動期の家康を支えた、二代将軍・秀忠の母として知られる於愛の方に同じく大河初出演の広瀬アリス

広瀬アリス

お市の侍女・阿月役には連続テレビ小説「おかえりモネ」や映画『さがす』に出演し、紀里谷和明監督最新作『世界の終わりから』に主演する伊東蒼が決定している。

また、家康と瀬名の長女・亀姫には、日曜劇場「オールドルーキー」のフェンシング選手役やアニメ映画『かがみの孤城』で注目を集め、ドラマ10「大奥」で田沼意次(龍)役を演じているほか映画『忌怪島』『水は海に向かって流れる』も控える當真あみが抜擢。

亀姫(當真あみ)

信長の長女・五徳(徳姫)役は、映画『左様なら今晩は』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』など俳優としても活躍する「乃木坂46」久保史緒里が演じる。幼くして家康の嫡男・信康(細田佳央太)に嫁ぎ、織田家と徳川家をつなぐ存在となるのだが…。

五徳(久保史緒里)

もともと史料が多くはない中で、フィクションも交えて描かれる戦国の女性像。ネクストブレイク候補ともいえる最旬俳優たちが演じるその姿には注目していきたい。


第11回「信玄との密約」


三河国主となり、姓を徳川に改めた家康は、今川領の駿河・遠江を狙う武田信玄と談判することに。交渉に臨んだ家康は、双方が今川領を攻め、切り取り次第で己の領地にする密約を交わす。今川と戦うことに抵抗を感じつつも、遠江の引間城へと兵を進める家康。引間城の城主は、瀬名の親友・田鶴だった…。

大河ドラマ「どうする家康」は毎週日曜日20時~NHK総合ほかにて放送中。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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