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“脳内アクションヒーロー”のおばあちゃん監督が活躍!?『レオノールの脳内ヒプナゴジア』本編動画解禁

フィリピンの女性監督マルティカ・ラミレス・エスコバル『レオノール脳内ヒプナゴジア』から、本編のショート動画3本と、本ポスタービジュアルとともに横浜聡子監督のコメントが到着

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『レオナールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)』
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脳内アクションスター・おばあちゃんの冒険、フォトコピーする幽霊、カタツムリ&ニワトリ、感動の親子愛など、無限のイマジネーションにサンダンス映画祭やトロント国際映画祭などが熱狂した女性監督マルティカ・ラミレス・エスコバルによる映画『レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)』から、本編のショート動画3本と、本ポスタービジュアルとともに横浜聡子監督のコメントが到着した。

本作は、72歳になり引退した元映画監督レオノールが主人公。いまでは借金と次男ルディとの不仲に悩みながら暮らしている。ある日、脚本コンクールの記事を目にし、一念発起して未完のアクション映画『逆襲のフクロウ』の脚本に取り組む。

しかし、落ちてきたテレビに頭をぶつけ、なぜか物語の中に入り込んでしまう。ルディは今まで母親に対して冷たくしていたことを悔い、懸命に母を脚本の世界から引き戻そうとする。

かたやレオノールは<「逆襲のフクロウ」の世界>で結末を見つけようともがき、ついには<脳内アクションヒーロー>に転生。不思議なメタファーを潜り抜け、フィクションと現実が交錯し始める。取り返しがつかない過去「長男の死」、どれほどの痛みを伴おうと立ち向かわなくてはならない。どん底の人生を、家族を再生するためにーー。

「なぜ、おばあさんのアクションスターがいないのだろう」

脚本の中と現実、二つの世界の並行という、驚きのストーリーで待望の初監督を飾るのは、その類い稀な想像力で観客を圧倒するマルティカ・ラミレス・エスコバル

マルティカ・ラミレス・エスコバル監督 東京フィルメックスにて

「フィリピンではアクションスターが大統領になる(第13代大統領ジョセフ・エストラダ)くらい多くの人がアクション映画に影響を受けているのはなぜ? この不条理に、私はおばあちゃんというレンズを通して優しいアプローチで取り組みました」ときっかけを語る監督。

「レオノールのモデルは祖母です。フィリピンの暗い時代を生きた苦労人です。いつも笑顔で愛情深く多大な影響を受けました。暴力や戦争はなぜなくならないのか? レオノールは、暴力でなく愛で立ち向かいます」という。

監督が21歳から8年の歳月を費やし完成させた脚本は25稿に及んだ。世界を、人生を愛しむため一生懸命に結末を探し続ける主人公レオノールを、愛とユーモア溢れる視点で描き出している。

今回解禁となった本編動画は、“TVが頭にぶつかり自身の脚本「逆襲のフクロウ」世界へ落下するレオノール編”などイマジネーションが炸裂する動画3点となっている。

1.TVが落ちてきて、レオノールの頭にぶつかり、自身の脚本「逆襲のフクロウ」世界へ…キュートな落下シーンは必見


2.脳内でノリノリでアクション映画脚本「逆襲のフクロウ」を書き進めるレオノール


3.かつて自分で書いた「逆襲のフクロウ」の暴力シーンに疑問を持ち、抵抗を始める


本作で<脳内アクションスターのおばあちゃん>という唯一無二のキャラクターをチャーミングにエネルギッシュに演じ、その圧倒的な存在感が絶賛されたのは、本作で主演デビューとなるシェイラ・フランシスコ。フィリピン人として初めてロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターで公演した名優だ。

そんな本作には、「今年の最も素晴らしくオフビートなデビュー作」(ロスアンゼルスタイムズ)、「SFのピンチで攪拌され、メロドラマのノスタルジアを浴びたアクション。ダグラス・サークがカンフーアクション映画でペドロ・アルモドバルと結合したような作品」(EXAMINER)、「映画制作にまつわる愉快なメタフィクションであると同時に、90年代のフィリピン製アクション映画へのラブレターでもある」(大阪アジアン映画祭)など、ぶっとんだ世界観に混乱しつつも激賞が寄せられている。

また、第24回東京フィルメックスのプレイベント「Filmmakers’Homecoming」に選ばれ、エスコバル監督が11月3日に来日、4日プレミア上映では『ある男』石川慶監督と対談が行われた。

そして今回、『俳優亀岡拓次』(安田顕主演)、『ウルトラミラクルラブストーリー』(松山ケンイチ主演)で知られる個性派監督、横浜聡子からもコメントが到着。「人はいくつになっても想像することをやめない。そのことだけが自分を、世界を救える唯一の方法だから」と絶賛された。

<監督・脚本:マルティカ・ラミレス・エスコバル コメント全文>
マニラで生まれ育ちました。少し前のことですが、有名なアクションスターが、第13代フィリピン大統領に就任しました。当時6歳だった私は(政治経験のない)有名人が選ばれることに何の疑問も感じませんでした。それから数十年、さらに2人の「アクションスター」が大統領になったとき、私はこの不条理な現実に疑問を感じました。けれどその「不条理な現実」は「映画への愛」と重ね合わせれば、とてもすんなりと理解できました。

私たちがフィクションを愛するのは、フィクションは現実を曖昧にしてくれるからです。私が映画を見るのは、現実には決して存在しないような場所に連れて行ってくれるからです。本作は、自分が書いた映画の中に入り込んでしまう映画監督の話です。フィクションの中にしか存在しない人生に対するロマンチックな想いを形に表したものであると言えるでしょう。なので、もし私が崖から飛び降りる前に1本映画を作らなければいけないのなら「私と映画との関係性」をテーマにした作品を撮りたいです。私をいろんな場所に連れて行ってくれるうえに、私を正気のままでいさせてくれる、そんな映画です。
私たちは、いつも年配のマッチョな人たちに囲まれている、と思い始めたのです。なぜ、私たちの歴史の中で、何百本もの映画の中で、おばあさんのアクションスターがいないのだろうって。
アクションというジャンルに、多くの人が影響を受けているように見えるのはなぜでしょう? アクションスターの一人が大統領になるくらいにね。
映画の暴力にはドン引きします、しかし面白くもあり、そこが病んでいるところです。フィリピンでは暴力が普通であるかのように思われています。
アクション映画は、武器も必要だし、血も必要だし、たくさんの人が死ななければならない。しかしそれは、私が取り組む方法ではないのです。本作では、おばあさんというレンズを通して、彼女を取り巻く問題や葛藤を、優しいアプローチで捉えようとしました。愛を通して、コミュニケーションを通して、ね。私は映画を通して人々に貢献をしたいのです。人生をもっと愛おしく思ってもらえるように。

<シェイラ・フランシスコ コメント>
レオノールには超能力が与えられましたが、それはとても羨ましい話です。
この映画を作る旅は、本当に楽しかったです。マーティはいつもクールで、周囲を勇気づけ、そしてポジティブでした。彼女の奇抜なアイデアと、オープンで協力的な仕事ぶりが私は大好きです。

『レオナールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)』は2024年1月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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