韓国映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のプレミア上映会が6月5日、都内で行われ、共演するキム・ゴウンとノ・サンヒョン、イ・オニ監督が出席。スペシャルMCに上白石萌音を迎え、“普通”になじめない男女が支えあい、生きる姿を描いた本作の魅力を語った。
まず、ステージに上白石が登場し「本日、司会を務めさせていただきます上白石萌音です」と挨拶すると、驚いた客席からは大きな拍手と歓声。「皆様より一足早く映画を拝見し、いたく感銘を受けた観客の一人です。いろいろなご縁が重なって、今日、司会というお役目を仰せつかりました」と“MC挑戦”の経緯を説明し、「最初のシーンから、最後のカットまで、本当に最高なので、皆さんもお楽しみください」と、本作の魅力を熱弁していた。

原作は、国際ブッカー賞やダブリン文学賞といった国際的な文学賞にもノミネートされた、韓国の作家パク・サンヨンの連作小説「大都会の愛し方」に収録されている「ジェヒ」。周囲から非難されることも多いが、気高く自由奔放でエネルギッシュなジェヒ(キム・ゴウン)と、ゲイであることを隠して生きる、繊細で寡黙なフンス(ノ・サンヒョン)の10数年に及ぶ、かけがえのない絆と友情を描く。
映画『破墓 パミョ』やドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」で人気を集めたキム・ゴウンは「台本を読み、すぐに映画化されるべきと思った。完成までに、紆余曲折あったが、その分大切な作品になった」と思い入れを語り、「詳しくはお話できませんが、ジェヒとフンスが登場するラストシーンがお気に入りです。きっと、この映画を見て良かったと思えるはず」とアピールすると、上白石は「私もそう思います!」と納得の表情だった。

ドラマ「Pachinko パチンコ」でブレイクした新鋭俳優のノ・サンヒョンは、スマホを片手に「こんばんは、はじめまして。お会いできてうれしいです」「今日はお越しいただき、ありがとうございます。映画楽しんでください」「そして心が温かくなる1日になればうれしいです」と日本語で挨拶し、ファンは大歓声。

自身のアメリカ留学経験を振り返りながら、「アイデンティティに悩んだこともあったので、フンスの混乱は理解できたように気がする」と話していた。
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』は6月13日(金)より全国にて公開。

