ディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』のワールドプレミアが6月11日(日本時間)にエル・キャピタン・シアターにて行われた。
本作は、ひとりぼっちの主人公エリオが、何光年も離れた星で、本当の居場所、大切な繋がりを見つける感動のファンタジー・アドベンチャー。
全米公開を目前に控えたこの日、アメリカ・ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターには、主人公エリオの叔母・オルガ役のゾーイ・サルダナ、オーヴァ役の渡辺直美といったキャスト、ピクサー・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのピート・ドクター、監督のマデリン・シャラフィアン、ドミー・シー、プロデューサーのメアリー・アリス・ドラムらスタッフ陣も集結。

先日、日本人初となるUSオリジナル版と日本版の両方で声優を務めることが発表された渡辺は、この日のために特注したオーヴァをイメージしたパープルカラーのドレスで登場。レッドカーペットでは、ピート・ドクターに渡辺が英語で挨拶すると、「それともフリーダと呼んだ方がいいかな?」と渡辺が『リメンバー・ミー』で日本版声優を務めたキャラクターの名前で声をかける場面もあり、渡辺も感激。
渡辺の英語での演技についてピート・ドクターは「Amazing! Fantastic! 日本とは異なるかもしれませんが、私たちはまず声を録音し、その後アニメーターたちが繰り返し聴きながら作業を進めます。つまり、直美の声を聴いた人が、その声からインスピレーションを受けてパフォーマンスを創造したのです」と大絶賛。それを聞いた渡辺は、「ピクサーの作品をずっと作り続けてきた人にお会いできてめっちゃうれしいです。めちゃくちゃ緊張もしているんですけど、今回(USオリジナル版と日本版の)どっちも声優をやっていて、こんなに褒めて頂いてめっちゃうれしいです」と喜んだ。

『リメンバー・ミー』でストーリーアーティストを務めたマデリン・シャラフィアンも、「彼女の甘い声も素敵で、大使役のキャラクターたちは常に好奇心が感じられるのですが、彼女はその部分を本当に捉えていると思います。そのため、英語版と日本語版の両方で彼女に参加してもらえたことに、私たちは非常に感謝しています」と語った。
今回の衣装について渡辺は、「どうですか?可愛いでしょ。オーヴァっていうキャラクターはコミュニバースのメンバーの一人で、紫色で身体も大きいんですけど、情熱的で優しい子。(今日のドレスは)オーヴァのキャラクターにあわせて紫色がいいんじゃないかと思って、ほわほわした感じにしました。ネイルもエリオをイメージして宇宙ネイルにしてるんです!髪の毛はかぐや姫みたいなイメージで、和な感じにしてみました!」と、アピール。
また渡辺は、会場でファンと一緒に映画を鑑賞。上映終了後には「最高でした!マジ泣いた!私たちのシーンは断片的に観たことはあったんですけど、全編を見て、友達愛と家族愛、最高…!!(会場内は)大盛り上がりですよ!泣けるシーンとか、笑えるシーンとか、焦るシーンとか、いろんな喜怒哀楽が出てきて、最高の映画でした。家族愛と、友達愛が同時に来るんですよ。めっちゃ見てほしい」と大興奮。
ピート・ドクターは本作について「この作品は素晴らしいです。心温まるし、面白いし、映像も目を見張るほどです。私たちは皆、人生のどこかで『自分は人と違っていて、どこかおかしいのではないか、誰も自分のことを好きではないし、ここは自分の本当の居場所なのか』と感じる時があるものです。自分の居場所がない、なじめないと悩むことが時々あると思いますが、エリオもそれを非常に強く感じていて、この映画で最も重要なポイントです。『ああ、あの場面は自分にも当てはまる』と感じてほしいです」と誰もが共感できる映画になっていると話す。
オルガ役のゾーイ・サルダナは「ピクサーは本当に心打たれる、考えさせられる物語とキャラクターを届けてくれます。小さな子供が『自分の居場所を探したい』と戦っているだけでなく、傷ついた心を癒そうとしているんです。そして、彼の人生で非常に大きな出来事から悲しみを乗り越えようとしている最中なのです」と物語の一端を明かしている。
また会場には、エリオ役のヨナス・キブレアブ、グライゴン役のブラッド・ギャレット、クエスタ役のジャミーラ・ジャミル、グロードン役のレミー・エジャリー、メルマック役のブレンダン・ハント、ブライス役のディラン・ギルマー、ケイレブ役のジェイク・ゲットマン、ヘリックス役のブランドン・ムーンも登場した。
『星つなぎのエリオ』は8月1日(金)より全国にて公開。
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