セバスチャン・スタン主演『顔を捨てた男』より本編映像と場面写真が解禁された。
本作は、外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れた主人公エドワードが、かつての自分の「顔」とそっくりな男と出会ったことで運命の歯車が狂いだす不条理劇。
主演を務めたセバスチャン・スタンはエグゼクティブ・プロデューサーとして製作にも参加している。

この度解禁されたのは、新しい顔を手に入れ、夜の街に繰り出したエドワードを捉えたシーンの本編映像。
実感がないのか、喜ぶどころか鏡に映った自分を見て戸惑いの表情を浮かべているようにも見えるエドワード。その後、以前も訪れたことがあるバーに入るが、以前とは顔が違うエドワードに気づく人はもちろんいない。
カウンターでウイスキーを注文し、店員から「氷は?」と聞かれると「薬効を薄めたくない」と、治療薬により変わった自分が元の自分に戻らないか不安げな様子。ウィスキーを煽りながら、静かに高揚していく様子が収められている。
この場面で流れているのはパンクバンド「Teddy & The Frat Girls」の「I Owe It To The Girls」という曲。I've got the clap, I'm going crazy, I'm getting sick, I'm feeling lazy~ という歌詞には、実は大声をあげたいが性格的にそうはできないエドワードの「気が狂いそうだ!」という混乱ぶりが表現されているのかもしれない。
セバスチャン・スタンは本作の脚本を読んで「ここ5年ほど、私は挑戦的に感じられる作品、つまり変革の要素がある作品に惹かれてきた。肉体的な変化だけでなく感情的なレベルでも、この作品は非常に新しい領域だった」と語っている。

また、セバスチャン・スタンは、この複雑な役エドワードを演じるために、より深く役を理解するため同じ症状をもつ当事者への取材も敢行。
さらには、撮影の合間には演技を掘り下げるため、特殊メイクをした状態でニューヨークの街を歩き、地元のコーヒーショップにも入って周囲の状況を観察。ほとんどの客が自分と目を合わせなかったことを振り返り、「彼の病状についてできる限り理解しなければならないという大きな責任を感じた。見知らぬ人々の反応を吸収できたのは重要な体験だった」と明かしている。
併せて解禁となった場面写真は、同シーンから、夜の街に出たエドワードと鏡に映るエドワードの表情を切り取ったもの。

さらに、エドワードの部屋に飾ってある母親との2ショット写真が何気なく映るシーンを切り取ったものも。
これは、なんとセバスチャン・スタン本人が幼少期に母親と撮ったもので、丸い頬が可愛らしいセバスチャン・スタンの貴重な1枚となっている。本編ではどこに登場するのか、注目してほしい。
『顔を捨てた男』は7月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
¥1,150
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