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「D.P.」チョ・ヒョンチョルの長編初監督作『君と私』11月公開 詩的な初映像解禁

俳優のチョ・ヒョンチョルが長編初監督を務め、青龍映画賞最優秀脚本賞、新人監督賞の2部門を受賞した『君と私』の邦題で11月14日(金)より日本公開。ティザーポスターと特報が解禁。

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『君と私』ⓒ2021 Film Young.inc ALL RIGHTS RESERVED
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  • チョ・ヒョンチョル監督

「D.P.-脱走兵捜査官-」ソクポン役などで知られる俳優のチョ・ヒョンチョルが長編初監督を務め、第45回青龍映画賞最優秀脚本賞、新人監督賞の2部門を受賞した『The Dream Songs』(英題)が『君と私』の邦題で11月14日(金)より日本公開。ティザーポスターと特報が解禁となった。

本作は、2014年4月に韓国で発生したセウォル号沈没事故を題材に、済州島行きの修学旅行を明日に控えた2人の女子高生セミとハウンが過ごす、夢のような1日を描いた物語。

韓国映画界で最高峰の名誉と伝統を誇る青龍映画賞では、最優秀作品賞の『ソウルの春』、アカデミー賞ノミネート作品『パストライブス/再会』など名だたる作品をおさえ、新人監督ながら最優秀脚本賞受賞という快挙を果たした。

さらに、第60回百想芸術大賞では、女性の多様な人生と感情を描き出した秀作をテーマに、ファッションブランド「GUCCI」が選出するGUCCI IMPACT AWARDを受賞するなど高い評価を得ている。

監督・脚本を手掛けたのは、Netflixシリーズ「D.P.-脱走兵捜査官-」、映画『コインロッカーの女』や『サムジンカンパニー1995』など、名バイプレーヤーとして多種多様な役柄で活躍する俳優チョ・ヒョンチョル

およそ7年にも及ぶ月日をかけて完成させた、長編監督デビュー作となる。

チョ・ヒョンチョル監督

チョ・ヒョンチョル監督は本作の制作のきっかけを、「2016年に、個人的な出来事を経験する中で、『死を目前にしたある学生の物語』がふと頭に浮かび上がりました。当時はまだ、具体的な形もビジョンもありませんでしたが、『どうしても語らなければならない物語』として、自然と心の中に定着していきました」と語る。

「その後、何かに突き動かされるように脚本を磨き続け、撮影中も協議を重ねながら修正を加えていき、初期から変わらなかった部分もあれば、時間とともに構想が変化した部分もありました」と明かす、その言葉からはセンシティブな題材を扱うことに対し、真摯に誠実に向き合う様子が窺える。

胸に想いを秘めるセミ役には、映画『スウィング・キッズ』や『サムジンカンパニー1995』での好演が光ったパク・ヘス

セミが想いを寄せるハウン役に、映画『あしたの少女』、Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン2で迫真の演技を見せたキム・シウン

監督が絶大な信頼を寄せる若手実力派の2人が、10代の揺れ動く心情を自然体な演技で見事に体現している。

撮影には、これまでドキュメンタリーや広告映像、MVなどを中心に手掛け、長編映画ほぼ未経験の、新進気鋭の映像作家DQMを抜擢。

音楽を、日本でも人気の高い4ピースバンド「HYUKOH/ヒョゴ」のリーダー兼メインボーカルを務めるOHHYUK/オヒョクが手掛け、韓国カルチャーシーンを牽引するクリエイターが集結。

この度、解禁されたティザーポスターは、淡い光に包まれながら、草むらに横たわる主人公・セミの横顔と、破れた靴下から覗くかかとをとらえたショット。

また特報では、同じくセミの横顔のカットから始まり、繊細な感情の揺らめきを予感させる、淡い質感の映像が続いていく。どちらも詩的な雰囲気を感じさせる印象的な仕上がりとなっている。

韓国芸術総合学校映像院映画科在学中に発表した短編映画が、富川国際ファンタスティック映画祭、ソウル独立映画祭、ミジャンセン短編映画祭などに招待され注目を集めたチョ・ヒョンチョル監督。

その後は、俳優として存在感を発揮し、「D.P.-脱走兵捜査官-」の脱走兵ソクポン役も話題に。同作にて、第58回百想芸術大賞テレビ部門助演男優賞、第20回ディレクターズ・カット・アワードで今年の新人俳優賞を受賞。

そして今回、自ら脚本も手掛けた初の長編監督作となる本作が、国内外の映画祭に多数招かれ、高い評価を得ている。

『君と私』は11月14日(金)より渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて順次公開。


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《シネマカフェ編集部》

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