赤楚衛二と菅野美穂のW主演映画『近畿地方のある場所について』が、2025年のホラー映画オープニングNO.1となる好成績で大ヒット中。
「このホラーがすごい!」第1位に選ばれた背筋の同名小説(KADOKAWA)を原作に、『ノロイ』『貞子 VS 伽椰子』の白石晃士監督が映画化した今作は、【その場所・その土地だからこそ怖い】新感覚の“場所ミステリー”。
そこで今回は、猛烈な残暑を吹き飛ばす、土地にまつわる怪奇ホラーを映画、ドラマ、アニメから6作品ピックアップした。
全ての謎が“ある場所”につながるーー『近畿地方のある場所について』

幼女失踪、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動…。
行方不明になったオカルト雑誌の編集長が消息を絶つ直前まで調べていたのは、こうした過去の未解決事件や怪現象の数々。オカルトライター・千紘(菅野)と雑誌編集記者の小沢(赤楚衛二)は、それらを調査する中で、ある場所にまつわる、恐るべき事実に気づいていく。
本作は初週4日間で興行収入4.4億円、観客動員31.8万人を記録し、2025年ホラー映画オープニングNO.1に。特に関西地区での興行成績が好調で、滋賀県では平均対比152%、奈良県では145%と“近畿地方”を中心に大ヒット。
全ての謎が“近畿地方のある場所”につながっていく絶叫必至の怪奇と、観るたびに新たな発見があることからリピーターも続出中。8月25日(月)までに動員916,499人、興行収入1,239,122,980円を突破している。

また、赤楚の主演映画としては『366日』に続いて本作も8月13日より韓国公開され、2025年に韓国公開された実写日本映画として第1位の大ヒットとなっている。さらに8月25日からは台湾で公開が始まり、今後タイでも公開されるなど、アジアのホラーファンからも注目を集めそうだ。
映画『近畿地方のある場所について』は全国にて公開中。
山間の集落で巻き起こる青春ホラー…「光が死んだ夏」

「……お前、やっぱ光ちゃうやろ」。
とある集落で、幼い頃からずっと一緒に育ってきた同い年のよしき(CV:小林千晃)と光(CV:梅田修一朗)。半年前、山で行方不明になっていた光は、1週間後ふらりと帰ってきた。
だがそれは、友人の姿をした“ナニカ”…。時を同じくして奇怪な事件が集落を襲い始める――。
「光が死んだ夏」(略称「ひかなつ」)は、マンガサイト「ヤングエースUP」(KADOKAWA)にて連載中のモクモクれんによる、青春のざわめきと恐怖が交錯する青春ホラー漫画が原作。
舞台は、“近畿地方”のとある山間部の集落。普通の男子高校生よしきが、幼なじみの光を模倣する謎の“ナニカ”との生活の中で、身の回りに起きるさまざまな怪事件を体験する姿が描かれる。
“ナニカ”と少年の狂気が孕む、背筋の凍る展開が多くの読者を魅了し、原作のシリーズ累計発行部数は300万部を突破。7月よりスタートしたTVアニメにも多くの注目が集まっており、ABEMAではアニメ週間ランキング1位を獲得するなど、話題沸騰中だ。
アニメ「光が死んだ夏」は毎週土曜24時55分~日本テレビ系にて順次全国放送中。
毎週土曜25時55分~ABEMAにて無料独占配信、Netflixにて世界独占配信中。
静かな山村で相次ぐ不可解な殺人事件…『哭声/コクソン』

静かな村に突如現れた、正体不明のよそ者。
彼がいつ、そしてなぜこの村に来たのかを誰も知らない。彼の出現とともに、村では住人が家族を惨殺する不可解な事件が多発。家族を殺害した者たちの身体には湿疹が広がり、意識は朦朧、言葉も発せない異常な状態になる、という共通の症状が見られた。
捜査に当たる村の警官ジョング(クァク・ドウォン)は、自身の娘にも同じ症状が現れていることに気づき、娘を救うために“よそ者”を追い詰めていくが…。
『チェイサー』『哀しき獣』のナ・ホンジン監督が放つ本作は、2016年カンヌ国際映画祭で上映されるや観客を震撼させ、韓国で観客動員数700万人の大ヒットに。

山間の村・谷城(コクソン)という閉鎖的なコミュニティの“よそ者”を演じた國村隼は、青龍映画賞で外国人俳優として初めて助演男優賞など2冠を達成。ファン・ジョンミン、チョン・ウヒら豪華キャストが共演する。
映画『哭声/コクソン』はABEMA、U-NEXTほかにて配信中。
閉ざされた村の秘密が明かされるーー「ガンニバル」シリーズ

“この村では、人が喰われるらしい”。
都会から遠く離れた“供花村”をめぐる恐ろしい噂。その真相に警察官・阿川大悟が迫る中、村の秘密を守ろうとする後藤家がついに一線を越え、警官隊と衝突。
後藤家との狂乱の戦いに自ら身を投じていく大悟は、真相を暴くことができるのか。全ての鍵は、呪われた一族・後藤家の過去にあった...。閉ざされた村がひた隠してきた驚愕の真実が、いますべて明かされる。
“映像化不可能”といわれた、累計発行部数400万部を超える二宮正明のサスペンスコミックを、主演・柳楽優弥、鬼才・片山慎三監督、カンヌ受賞脚本家・大江崇允ら日本を代表するキャスト・スタッフが集結し、実写化。
シーズン1の視聴ファン層や原作ファンのみならず、SNSの口コミや絶賛コメントをきっかけにシーズン2から沼にはまる人が続出。

その勢いは日本国内に留まらず、シーズン2はディズニープラスにおいて世界中で最も視聴された日本発の実写作品(配信開始から4週間の視聴数に基づく)となった。
神秘的なロケーション、ミステリアスにして濃密な心理描写、ダイナミックなカメラワークが生むサスペンス&アクションが融合した映像世界は、圧倒的な没入感をもたらしている。
「ガンニバル」シーズン1・2はディズニープラスにて独占配信中。
実在する恐怖スポットを題材にした村シリーズ『犬鳴村』

これは単なる都市伝説か、それとも…。
奇妙なわらべ歌を口ずさむ女性、行方不明になった兄弟、そして繰り返される不可解な変死。臨床心理士の森田奏は真相を突き止めるべく、それらに共通する、心霊スポットとして知られる旧トンネルを目指す。
九州に実在する心霊スポットを題材に、『呪怨』シリーズで知られるJホラーの巨匠・清水崇監督が描く本作。
謎に包まれた禁断の村にスポットを当て、完全オリジナルストーリーを構築。都市伝説からさらにグッと踏み込み、恐ろしい過去の“事件”と“逃れられない血筋”が複雑に絡み合う震撼の物語を紡ぐ。
主人公の臨床心理士・森田奏を三吉彩花、その兄・悠真を坂東龍汰が演じた。

コロナ禍ながらもSNSで話題となった本作は、観客動員数110万人を突破し、興行収入14億円超え。さまざまな恐怖シーンに恐怖を緩和させる編集が施された、クスっと笑える“恐怖回避”バージョンも登場した。
実際の心霊スポットを題材にした“恐怖の村シリーズ”として、続く『樹海村』『牛首村』も話題となった。
映画『犬鳴村』はU-NEXTほかにて配信中。
墓に隠された恐ろしい秘密を掘り返す…『破墓/パミョ』

そこは決して掘り返してはいけない墓だったーー。
お祓いを行う巫堂のファリム(キム・ゴウン)と弟子ボンギル(イ・ドヒョン)は、跡継ぎが代々謎の病気にかかるという奇妙な家族から、桁違いの報酬で依頼を受ける。
すぐに先祖の墓が原因と気づき、金のにおいをかぎつけた風水師サンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師ヨングン(ユ・ヘジン)も合流。やがて、4人はお祓いと改葬を同時に行なうが…。
韓国で約1,200万人を動員、7週連続第1位を記録し、2024年No.1大ヒットとなった『破墓/パミョ』。第74回ベルリン国際映画祭でワールドプレミアされると、世界133か国で公開が決定。第60回百想芸術大賞では監督賞・主演女優賞・新人男優賞・芸術賞を受賞した話題作。

『オールド・ボーイ』「カジノ」のチェ・ミンシク、『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』などの人気女優キム・ゴウン、『コンフィデンシャル/共助』『梟ーフクロウー』のユ・ヘジン、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」で注目を集めたイ・ドヒョンと、『プリースト 悪魔を葬る者』『サバハ』で観客を魅了してきたチャン・ジェヒョン監督の最強タッグが、背筋の凍る衝撃を与えてくれる。
映画『破墓/パミョ』はAmazon Prime Videoほかにて配信中。Blu-ray&DVD発売中。

