倍賞千恵子と木村拓哉が共演する映画『TOKYOタクシー』より、新たな場面写真が公開された。
本作は、フランス映画『パリタクシー』を原作に、終活に向かうマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)とタクシー運転手・宇佐美浩二(木村拓哉)のたった1日の旅を描く、奇跡と希望の物語。
その旅の中でも語られる、すみれの人生の一幕を写し出した今回の場面写真。運命の出会い、初恋相手との燃えるような恋と別れ、苦悩に満ちた結婚生活――激動の時代を生きたすみれの人生が紐解かれる。

若かりしころのすみれ(蒼井優)が、初恋の相手キム・ヨンギ(イ・ジュニョン)と熱い視線を交わしながらダンスをする、最も幸福なひととき。後の結婚相手・小川毅(迫田孝也)と親密な眼差しを交わす一枚は、人生の新たな章への期待を感じさせるが、結婚後に見つめ合うカットと、小川が硬い表情で視線を飛ばす様子からは、後々の悲劇の始まりを告げるかのような不穏な緊張感が漂う。

また、すみれが裁判所の証言台に立つ一枚も。すみれの人生を大きく変えることとなる事件が、浩二との旅の中でどのように語られるのか…。

そんな苦難に直面しながらも、懸命に生きるすみれの幸せを誰よりも願う母・信子(神野三鈴)の姿も切り取られた。

若かりしころのすみれを演じる蒼井は、山田洋次監督作品の常連。撮影後の打ち上げで「リテイクないですか?」と尋ねるほど、山田組の現場を離れることを惜しんでいたという。
そして倍賞とは、『ホノカアボーイ』(09)以来、16年ぶりの共演。「今回、倍賞さんと同じ役をやらせていただけるってなった時に夢みたいと思いました」と胸を躍らせていたそうだ。
『TOKYOタクシー』は11月21日(金)より全国にて公開。



