雨見保江(香川京子)は、千倉に住む息子夫婦のもとに身を寄せることになり、孫の明美(宮地真緒)を伴って千倉に向かう。その途中彼女は、かつて戦時中に疎開していた館山の古い茅葺きの家へと立ち寄る。保江にとっては青春の思い出が詰まった家だった。現在、この家には光子(浅田美代子)とその娘・里香(坂野真理)が住んでいた。やがて、以前、この家を借りていた中年女性・美土里(樹木希林)も姿を現わした。TVドラマの演出家として活躍してきたせんぼんよしこが、齢70を超えて映画に初挑戦したヒューマン・ドラマ。海辺の町の古い茅葺きの家に引き寄せられた5世代の女性たちが互いの人生を語り合いながら平和の尊さに思いを馳せていく。
せんぼんよしこ