1968年3月の青森。高校を卒業し、地元の工務店への就職を翌日に控えた沢木圭太(内田朝陽)は、親友の伝法寺義春(橋爪遼)に頼まれ、駆け落ちの手助けをするハメに。ところが2人は、運悪く相手の父親・熊夫と出くわしてしまう。慌ててごまかす2人だったが…。青春小説の名手・川上健一の半自伝的作品『四月になれば彼女は』を映画化した青春群像ドラマ。青森県の十和田と三沢を舞台に高校を卒業し、進学や就職で人生の岐路に立つ青年たちの仲間と過ごす最後の、そして怒濤の24時間を瑞々しくノスタルジックに綴る。
小林要