小学校の頃のテンコ(大塚ちひろ)は、姉のショコラ(竹内結子)が旅先で遭遇したという不思議な“おとぎ話”を聞くのが大好きだった。しかし、ある夏の暑い日にショコラは溶けるようにこの世を去った。それから7年後のある雨の日、テンコは、姉のかつてのボーイフレンドだったジダン(和田聰宏)と偶然再会する。ジダンのケータイのメモリーには、姉のおとぎ話にまつわるエピソードが美しい映像として残されていた。そして明らかとなった、ショコラの最後のメッセージ。テンコとジダンは、彼女が最後に立ち寄った「奇跡の場所」へと向かう。そこでふたりが目にしたものは…。
行定勲