1967年、神社で行われた紅テント講演で、演劇界に衝撃を与えた劇作家・唐十郎。その革命的な劇世界は、寺山修司や蜷川幸雄、後に続く野田秀樹ら日本を代表する演出家たちに多大な影響を与えた。それから40年、唐は67歳になった今もなお紅テントというスタイルにこだわり続ける。そんな彼の元に集うのは14人の劇団員たち。全員が俳優でありながら、舞台製作から日常における唐からの無茶な要求まで、全ての仕事をこなさなければならない。その試練に耐え切れず劇団を去った仲間は数え切れないが、それでも唐の書く芝居を演じたくて、彼らはひたすら唐と走り続ける――。凄まじいまでの、唐と劇団員たちの芝居への情熱を映し出す。