1968年、川崎。多数の人質を取りシージャックを起こした一人の犯人が、ある警視庁狙撃隊員によって射殺される――。それから11年後の大阪。高校2年生の加納純(高野八誠)は、ロックバンドを通して在日朝鮮人の女学生、キム・ヨンチョル(ハ・ヨンジュン)と出会い、友情を深めていた。そんなある日、ヨンチョルは町で大人たちに暴行を受けているところを、純の父・靖史(奥田瑛二)に助けられる。靖史に亡き兄・ヒョンジェ(金山一彦)の姿を重ねるヨンチョルだったが、実は靖史こそヒョンジェを殺めたその人だった…。
井上泰治