イスラエル人として危険を顧みず、パレスチナ問題を撮り続け、現実を伝えてきた報道写真家、ジブ・コーレン。自爆攻撃により破壊された一台のイスラエルのバス――この一枚の写真が彼の名を有名にした。タイム誌の表紙を飾り、後に世界中のコンクールで賞を総なめにしたこの写真。死んだ自国民の写真を自国の新聞に掲載したのは、イスラエル報道史でも際立った出来事だった。惨劇を目の前にしてもなお、コーレンを戦場へと駆り立てるものは一体何なのか? 監督ソロ・アビタルが、彼のプライベートから危険の迫る現場での様子をフィルムに収めた。
ソロ・アビタル