少年イングマルは、兄と結核を患う母親、愛犬シッカンと暮らしていた。父親は仕事で海へ行ったままずっと帰ってこない。イングマルの人生哲学は、人工衛星に乗せられて地球最初の宇宙旅行者になったあのライカ犬の運命を思えば、どんな事だってたいしたことはない、というものだった。やがて、母親の病状が悪化した為イングマルは田舎に住む叔父の元に預けられることになる。その村の住人は、一風変わった人ばかりで…。
ラッセ・ハルストレム