1996年、北海道新得町の廃校で第一回目の「新得・空想の森映画祭」が行われた。ここで初めてドキュメンタリー映画と出会った監督・田代陽子は、この映画祭をきっかけにここに暮らす人々を撮りたいと思うようになる。それから新得町に入植した2組の夫婦と、それを取り巻く人々との交流にカメラを向けてきた田代監督。種をまき、草をとり、手間と時間をかけて丁寧に野菜を育て、収穫し、自分たちで作ったものを食べる。彼らのモノを作る姿勢に魅了された監督が、7年の歳月をかけて“農ある暮らし”を追ったドキュメンタリー。
田代陽子