平成のある田舎町。内気で“普通”であることに悩む少年・翼は、小学三年生の春、クラスの人気者で“特別”な存在の暁太郎と出会い、親友になる。二人だけの遊び、意味のない会話、夕暮れの帰り道-世界は確かに、彼らのものだった。しかしある日を境に、暁太郎はクラスの中で浮いた存在となり、噂や視線が彼を囲んでいく。やがて起こる、取り返しのつかない事件。「もしもさ、俺が宇宙人だったらどうする?」これは二人の青春物語なのか それとも消したい記憶なのか。30年にわたる友情を描いた、かぎりなく青い旅立ちの物語。
門脇康平