第二次世界大戦末期の沖縄南東海域。日本海軍は米海軍の燃料補給路を叩くため、倉本孝行(玉木宏)率いるイ−77を始めとする最後の潜水艦隊を配備していた。倉本たちが迎え撃つのは、大胆かつ周到な知略で日本側の防衛ラインを突破するスチュアート艦長率いる駆逐艦パーシバル。いつ戻るとも知れぬ作戦の出航前、倉本は想いを寄せる志津子(北川景子)から「真夏のオリオン」と題された、手書きの楽譜を手渡される。志津子は、真夏の夜空に見られたら吉兆と言われるオリオンの輝きに想いを託したのだ。そして、64年後。倉本の孫娘・いずみ(北川景子)の元に、なぜかアメリカ人の手からその楽譜が届くのだった――。池上司の「雷撃深度一九・五」を原作に、第二次大戦末期の日本潜水艦と米駆逐艦の壮絶な攻防戦、そして人間の絆を描くエンターテイメント超大作。監修・脚色を「亡国のイージス」、「終戦のローレライ」の福井晴敏が務める。
篠原哲雄