海辺にある孤児院で、仲の良い友達と幸せな子供時代を過ごしたラウラ(ベレン・ルエダ)。あれから30年、ラウラは夫の医師・カルロス(フェルナンド・カヨ)と7歳の息子・シモン(ロジェール・プリンセプ)と共に、長い間閉鎖されていた懐かしい孤児院を、障害を持つ子供たちのための施設として再建したいという夢のために、買い取り移り住んでいた。シモンは、その神秘的な館の中で創造力を膨らませ、独自の空想の世界を楽しんでいた。だが、施設の開園を間近に控えたある日、入園希望者を集めたパーティの間に、シモンが忽然と姿を消してしまう…。シモンを探すうちに、ラウラはこの館に潜む目に見えない何かを感じ始める――。古い館で展開される事件と、母親の我が子に対する深い愛のドラマが交錯する感動作。ゴヤ賞にて14部門にノミネートされ、スペインで記録的大ヒットを樹立。
J・A・バヨナ