宅配ピザ屋の女主人ローズは、病院内でひとりの少年と出会う。彼の名はオスカー、余命宣告をされた10歳の少年だ。彼のたっての希望により、病院長とピザの宅配を条件に12日間、毎日オスカーの元を訪れる約束をしたローズ。腫れものに触るような周囲とは対照的に、彼女はごく普通にオスカーに接する。そして、残された時間の少ないオスカーに、1日を10年間と考え日々を過ごすこと、また毎日神様に宛て手紙を書くことを教えた。その日から少年は、限られた病院の中で10年分の人生を体験していく…。
エリック=エマニュエル・シュミット