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臼田あさ美インタビュー 奔放? リアリスト? 揺れ動く2役の女心を演じる“覚悟”

昨年劇場公開された『色即ぜねれいしょん』のヒロイン・オリーブ役で鮮烈な印象を放った臼田あさ美。同世代の女の子から絶大なる支持を集める彼女が、映画初主演『ランブリングハート』では双子の姉妹、翠と葵の2役に挑戦! タイトルが意味する“揺れるハート”そのままに、リアリストの翠と奔放な葵という両極端な役柄を演じたが、臼田さんのハートは一体どこに…!?

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『ランブリングハート』 臼田あさ美
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昨年劇場公開された『色即ぜねれいしょん』のヒロイン・オリーブ役で鮮烈な印象を放った臼田あさ美。同世代の女の子から絶大なる支持を集める彼女が、映画初主演『ランブリングハート』では双子の姉妹、翠と葵の2役に挑戦! タイトルが意味する“揺れるハート”そのままに、リアリストの翠と奔放な葵という両極端な役柄を演じたが、臼田さんのハートは一体どこに…!?

安定した恋愛を望みつつも、なりふり構わず走るのが女心?

前作の『色即…』で話を伺った際に、主人公の“文系男子”への共感を包み隠さず明かしてくれた臼田さん。今回は恋に悩める女の子のドラマ、という全く毛色の違う物語となったが…。
「自分が好きになる物語はなぜかサエない男の子が主人公の青春モノで…(苦笑)。今回は、そんな男の子たちの悩みを裏返したような、女の子ならではの悩みがテーマ。翠と葵って両極端に見えるんだけど、実は、その両方の要素を持っているのが女の子なんじゃないかって思うんです。安定した恋愛を望みつつも、好きな人を追いかけたい! 愛する人のためなら何だってできる! っていう思いもどこかで持っていたりするものなのかな、と」。

では、臼田さん自身の恋愛観で言うと翠派? 葵派?
「恋愛に関しては翠に共感します。というか、葵の『好きなんだから、何だっていいじゃん!』という気持ちは分からないですね(あっさり!)。翠の慎重になってしまう心理、100%の理想は追わないから、平均点を取れる人と付き合いたい、という気持ちがすごく分かるんです。私自身、これまでに『この人が理想』と思える人に出逢っていないと思いますけど、逢っていても意外と好きになってないんじゃないかと…。口では『王子様が現れたら…』と言っていても、いざ王子様が現れると、実は王子様の料理を作ってるシェフの方を好きになってしまったりしそう(笑)。女の子って意外とそういうものなんですよ! 正直、恋愛以外の部分、例えば仕事などに関して言うと、私は完全に“葵ちゃん型”で、直感型で思い立ったらすぐ行動するタイプなんですけどね…」。

2役を演じたことについて「セリフも2倍で疲労度も2倍(笑)」とふり返る臼田さん。
「最初に台本を読んだときは、2役って知らずに『これどうやるんだ?』とか思ってました。当初は2役を“演じ分ける”ことばかり意識して『葵を明るく、翠を暗く』と考えていたんですが、本番直前になって、たとえ2役でも一人ずつの役を演じきることに変わりはないって気づいたんです。そこから、2人の“キャラクター”ではなく、それぞれの“感情”を大切に演じることにしました。ときどき、スタッフさんも翠と葵という役名を間違えて呼んじゃうときがあって、そういうときに私自身、戸惑いを感じたんですが、そうしたリアルな感情も活かしながら作っていきました」。

「考え過ぎずに現場にあるもので遊べるようになったし、それが楽しい」

「以前は不安もあって、他人の台詞まで覚えて、テンションを作り込んで現場に行ってた。最近は少しずつ、あまり考え過ぎずに現場にあるもので遊べるようになったし、それが楽しいと思えるようになってきた」。自身の成長についてこう語る臼田さん。そして、今後に話が及ぶと、彼女は、自身に対する周囲の持つイメージについて触れつつ、こんな思いを明らかにしてくれた。
「実は、みなさんから言われる“臼田あさ美”のイメージってバラバラなんです。そもそも演じる役柄がバラバラで…(笑)。その部分はそのままでいたいなと思うんです。もちろん、自分に近い役もそうじゃない役もあるけど、『私はこういう風です』と決めずに、周囲から『この役は臼田あさ美らしい』と言われたら、それを私っぽく演じられたらいいなと思います」。

こうした言葉の裏に、彼女の女優としての“覚悟”が——。
「最初の頃は私、女優なんてできないし、やりたくないって気持ちがあったんです。でも『夢の中へ』という映画のすごく個性的な現場で、園子温監督が『君は面白いからこの役を膨らまそう』って言ってくださった。別のあるTVドラマでも、演出の方が『この役は、この子(臼田さん)じゃなきゃやらない』とプロデューサーに直談判してくださって、私にも『君の芝居がうまいとは思わないけど、この役は君だってビビビッときた』とおっしゃってくださったんです。自分が出演する意味、必要とされているということを感じながら仕事をするのはすごく楽しかったし、そこで“女優”になる覚悟が固まったんです」。
“覚悟”と同時に感じている“楽しさ”——。彼女がスクリーンの中であんなに活き活きと躍動している理由が分かったような気がした。
《シネマカフェ編集部》

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