ショートフィルムを楽しもう!まず観るなら? おすすめ作品ガイド

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提供:ショートショート実行委員会

米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(略称:SSFF & ASIA)2022が、6月に都内複数会場およびオンライン会場で開催。今年は「Meta Cinema(メタ シネマ)~超える・見つける・始まる」をテーマにする。シネマカフェでは本映画祭の注目作品を紹介する。

映画祭で“Meta”を体験しよう!

今年のテーマは「Meta Cinema ~超える・見つける・始まる」。来るべき映画新時代を体現するため、オンライン会場のオープニング作品として、日本初となる AI 脚本家によるショートフィルム『少年、なにかが発芽する』が登場。果たして、どんな脚本を“発芽”させたのか? AIに秘められたクリエイティビティの可能性、映画業界にもたらす未来予想図にご注目を。また、VR空間「DOOR ™」シアター supported by NTTでは、VR空間の中で、世界各国の映画祭で受賞歴のある世界最高峰のショートフィルムとVR SHORTS を同時配信! ヴェネチア国際映画祭、カンヌ国際映画祭でも上映の日本作品『Clap』は自信のない主人公 糸男と、「Clap=拍手」の送り手である視聴者の目線で紡がれていく物語が体験できる。

『少年、なにかが発芽する』
人間の脳波を利用し作品分析する二ューロサイエンスが、これからの映像表現にどう活用できるのかを探るトークイベント、世界的トレンドとなるバーチャル空間の取り組みに加えて、タイ産の冒険ファンタジー『ノグチの鈴:エピソード2』などの上映や配信も。“Meta”って何? 言葉にすると難しい…。けれど、体験すれば、映画の未来が“Mieta”(見えた)と実感できるプログラムが盛りだくさんだ。

『ノグチの鈴:エピソード2』

まず観るならこれ!シネマカフェの注目作品

コリン・ファース主演 劇場閉鎖によるエンタメ界への打撃描く

『閉塞』(イタリア/上映分数:0:08:40)

コロナ禍のエンタメ業界復興をテーマに、アカデミー賞俳優のコリン・ファースが参加した話題作。舞台のリハーサルにやって来たイタリアの名優、ステファノ・アコルシは、突然真っ暗になり、スタッフの姿も消えた劇場に取り残されてしまう。混乱する彼の前に現れたのは、衣装に身を包んだ俳優のコリン・ファースだった。情緒あふれる月夜の下で、台詞を交わし合う二人。しかし、突然魔法は解け、ステファノは現実世界に引き戻される。

『閉塞』
パク・ジワン監督が描く女子高生の日常

『ハイスクールガールズ』(韓国/上映分数:0:15:47)

今年、長編デビュー作『ひかり探して』が日本で公開され、一躍韓国映画界の新鋭として脚光を浴びるパク・チワン監督が2008年に発表した短編作。女性の生きざまを描く秀作で、ソウル国際女性映画祭でアジア短編作品賞を受賞した。女子高生A 、 B 、 C 、 D と E はポーカーに興じる。SとTはテストの点数で口論する。また、Y は教育実習の先生と奇妙なひとときを過ごしていた。彼女たちが過ごす一瞬。それは誰もが通ってきた道だと気づかされる。

『ハイスクールガールズ』
本年度アカデミー賞「短編ドキュメンタリー部門」受賞作

『バスケの女王』(アメリカ/上映分数:0:22:03)

今年1月18日(現地時間)、突然この世を去ったルシア・ハリス。北米の男子プロバスケリーグNBAが公式にドラフト指名した唯一の女性であり、女子選手として、オリンピックの試合で初ゴールを決めたレジェンドだ。輝かしい経歴に秘められた波乱の人生とは? 第94回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞。SSFF & ASIAでは、2018年から「ノンフィクション部門」が設立されており、さまざまな課題と向か合う映像の力を体験する機会が設けられている。

『バスケの女王』
クルド人女性歌手を追ったドキュメンタリー

『隠された歌声』(フランス/イラン/上映分数:0:18:20)

イラン映画界の名匠でありながら、反体制的な活動を理由に政府から映画監督としての活動が禁じられているジャファル・パナヒ。彼はクルディスタンのある村に暮らす“黄金の歌声を持つ女性”に会いに行く。しかし、彼女は歌声を聞かせるどころか、撮影用のスマートフォンを前に、顔を見せることも許されていなかった。その理由は? パナヒ監督の代表作『ある女優の不在』にも通じる、イスラム社会における女性の過酷な現実が浮き彫りになる。

『隠された歌声』

スマートフォンだからこそ撮れた映像がある…
近年話題の“スマートフォン映画作品部門 supported by Sony’s Xperia”

『ミーティングの後で』(アメリカ/上映分数:0:03:16)

コロナ禍で外出が制限された2020年4月。両親はパソコンの前に座り、リモート会議に明け暮れ、きょうだい3人は家の中から出られずにいた。ようやく会議が終わると、子どもたちの出番。家の各部屋が映し出された分割画面の中で、彼らは縦横無尽に遊びまわるのだった。シンプルだが、斬新なアイデアに満ちた約3分の映像は、監督のアーロン・バリーと妻による入念な準備のもと、2日半で9個のシーンが撮影された。長男が作曲した音楽にも注目したい。

『ミーティングの後で』

『空のない街』(シリア/上映分数:0:05:38)

紛争が続くシリアの首都・ダマスカス郊外。自宅があるビルの屋上から、スマホを手にした青年は、眼下で繰り広げられる生と死のドラマに「まだ街に魂はあるのか」と思いを馳せる。祖国や家族への愛着と、逃げ出したい衝動の間で揺れ動く彼の耳には、今日も銃声や爆撃音が響き渡る…。若き映像作家のザイン・イッサが、ドキュメンタリーでありながら、詩的な感性によって、紛争下の日常を切り取った。突然、訪れる不穏なエンディングに何を思うか?

『空のない街』

興味のあるテーマから作品を探してみよう!

Ladies for CinemaProject

『ベール』(日本/上映分数:0:18:02)

小さな書店を営む谷あゆみと会社員の村上紗香は同棲中のカップル。ともに28歳を迎えた二人は、交際5年の記念に結婚写真を撮ろうと「LGBTQ対応可」を謳うフォトサロンに問い合わせを入れるが、その返答に落胆と怒りを隠せない。抗議に行くあゆみと、それを止めようとする紗香。あゆみの言葉は、サロンのベテランスタッフに届くのか。LGBTQ当事者の息苦しさを感じつつ、二人は幸せが満たされる場所を探し始める。脚本家としても活躍する、なかやまえりか監督の監督2作目となる短編映画。『ベール』の英語タイトル『Veils』には「2人のベールをセパレートせず、1組として捉えてほしい」という、なかやま監督の思いが込められているという。

『ベール』
ホラー

『シールド』(オランダ/上映分数:0:21:15)

致死率が極めて高い感染症が蔓延する世界。家族と生き別れた姉妹は、森に立つ邸宅で孤立を余儀なくされていた。外界との接触も絶たれ、水や食料が底をつきそうになったある日、家の外で防護スーツに身を包んだ男が現れる。予備の食料や防護スーツ、さらに安全な場所への移動手段もあると説明し、二人の救助を申し出るが、彼女たちはどうしても信用することができない。このまま餓死するか、男の言葉を信じるか。決断を迫られた姉妹がとった行動とは? 長引くコロナ禍で、不安と恐怖によって、人々が疑心暗鬼に陥る姿を映し出すかのような心理ホラー。驚きのエンディングには、身も凍る思いにさせられるはず。幻想的な映像美も大きな見どころだ。

『シールド』
ミュージカル

『Sleep Singing』(イギリス/日本/上映分数:0:15:40)

ダンサーに憧れているミッキーは、勤勉な生活を送るため、日々努力しているが、大好きなダンスを踊れないことに不満を募らせていた。そんなある日、街で出会ったミロが自分のために踊る姿に惹かれ、自分もそうなりたいと願うようになる。やがて届いたある朗報が、すべてを変えていくことに…。新たな才能の発掘と支援を目的に、2020年にSSFF&ASIAとアミューズが開催したミュージカル企画コンペティションに参加し、グランプリを獲得。その企画の映像化である本作が、世界初公開されることに。ウェールズ出身の人気バンド「ロス・キャンペシーノス!」のメンバー、トム・ブロムリーによるオリジナル楽曲が物語をカラフルに彩っている。

『Sleep Singing』
<今注目の日本人監督特集>

第94回アカデミー賞で日本映画として初めて作品賞にノミネートされ、見事国際長編映画賞に輝いた濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』。改めて日本映画が脚光を浴びる機会となったが、国際舞台で活躍が期待される逸材は、まだまだ存在する。その中には、過去にSSFF & ASIAでノミネート&受賞し、長編デビューや海外映画祭での入賞を果たした気鋭の監督も。今年はそんな“今注目すべき”日本人監督13名のショートフィルム作品21点を特集し、世界に向けて配信されることが決定した。
参加するのは奥山大史、落合賢、齋藤俊道、Yuki Saito、中江和仁、中村真夕、針生悠伺、HIKARI、平林勇、藤井道人、真壁幸紀、松居大悟、籔下雷太(五十音順)。『余命10年』も大ヒットを記録した藤井監督による『A Little World』、『きのう何食べた?』『大豆田とわ子と三人の元夫』など話題のドラマを数々手掛ける中江監督の『蒼い手』など見逃せない作品が目白押し。“ポスト濱口”の行方に注目したい。

<今注目の日本人監督特集>

「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022」

■開催期間:6月7日(火)~6月20日(月)/オンライン会場は4月28日(木)~6月30日(木)
■上映会場:
オープニングセレモニー会場LINE CUBE SHIBUYA/ユーロライブ/表参道ヒルズ スペース オー/TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT/iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ/赤坂インターシティコンファレンス
※開催期間は各会場によって異なります

■料金:無料上映 / 無料配信 ※一部、有料イベントあり(予定)
■一般からのお問い合わせ先:03‐5474‐8844
■主催:ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会 ※上記の記載内容は変更になる場合がございます。
https://www.shortshorts.org/2022
(C) Short Shorts Film Festival & Asia
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