カッコいい大人の女性たちが多数登場する海外ドラマの世界において、一二を争うカッコいい女性と言えば、「MAJOR CRIMES~重大犯罪課」のシャロン・レイダー警部。
ロサンゼルス市警重大犯罪課の面々が活躍するこのドラマで、レイダー警部は重大犯罪課のメンバーたちを率いて日々事件解決に奔走している。明晰な頭脳を駆使しながら、冷静沈着かつスマートに事件を解決していくレイダー警部は、まさにバリキャリ系女子のお手本になるカッコよさだ。
しかも、プライベートでは某事件の目撃者だったホームレス少年を引き取り、母親代わりになって一緒に暮らし始める人情派の一面も。仕事では男社会を颯爽と駆け抜け、家庭では温かみのある母親に…という、バランスの良さがまたカッコいい。
そんなレイダー警部を語る上で欠かせないのが、事件を解決に導くための司法取引。規律と合理性を重んじるレイダー警部は、司法取引を巧みに用いながら事件を効率よく解決しようとする。日本でも最近になって限定的に導入されることが決定した“司法取引”は、容疑者や被告人と検察の間で行われる取引のこと。
アメリカの場合、自分が犯した罪を認めて捜査に協力すれば罰を軽減してもらえるなどの一例があり、事件を早々に解決することもできれば、検挙率のアップにもつながる。となると警察側の政治的な事情重視で行われる取引のようにも思えるが、レイダー警部が単なる合理主義者でないことは、取引の裏に見え隠れする意図が示しているところ。
処罰の多少の軽減と引き換えに、確実かつ迅速に犯罪者を罰することができるばかりか、裁判で事件関係者が受ける精神的ダメージを最小限に留められることもレイダー警部の扱う事件では多く、一見冷淡に思える振る舞いの中にも人間味が密かに隠されているのがやはりスマートでカッコいい。
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本作でバリキャリ系女子のシャロン・レイダー警部を演じている、メアリー・マクドネル。アカデミー賞ノミネートの経験を持つ彼女だが、演じるレイダー警部は出来る上司であり、母性的な魅力もありと、常に完璧な女性。
人々の予想もつかない役どころはしばしば“難役”と呼ばれるが、真の難役は人々の理想を体現したキャラクターだろう――それも複雑妙味な女性の心の内ともなれば尚更だ。「MAJOR CRIMES~重大犯罪課」を通して、女優メアリー・マクドネルの素顔に迫ります。
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「MAJOR CRIMES ~重大犯罪課
<セカンド・シーズン>」
DVD コンプリート・ボックス(10枚組)
発売日:11月19日(水)
価格:14,300円+税
発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
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