ペネロペ・クルス×ペドロ・アルモドバルのゴールデン・コンビ『ボルベール<帰郷>』

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2006年のカンヌ映画祭でのペネロペ
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『ハモンハモン』('92)での衝撃的な映画デビュー以来、祖国スペインで着実に映画女優として実力を積んできたペネロペ・クルス。97年の『オープン・ユア・アイズ』でその実力が認められると共にハリウッドへ進出。そのブレイク・ポイントともなった『オープン・ユア・アイズ』はハリウッドリメイクもされた。その後、ハリウッド作品をメインに活動していた彼女が、久々に本国スペインで、そしてそのスペインの鬼才との再コラボレーションでもある『ボルベール<帰郷>』に出演。本作で2006年のカンヌ映画祭で最優秀主演女優賞を獲得したペネロペに、監督や作品について話を聞いた。

『オール・アバウト・マイ・マザー』に続いてアルモドバル監督との再コラボレーションとなった本作。監督について「彼は芸術家で、常に変化し、進化している人」と言うペネロペ。
「私自身も『オール・アバウト・マイ・マザー』の頃に比べると変わったわ。でも互いに深く理解しあっていることは変わらない。彼とは、とても通じ合うものがあるの」。監督との信頼関係が確固たるものであることが感じられる。そのアルモドバル、今回の作品は、始めからペネロペを念頭に入れて脚本を書いたそうだ。
「脚本を読んで、すぐに恋に落ちたわ。今まで読んだ脚本の中で最も美しい脚本だと思った。今までオファーされた役の中で最も複雑なキャラクターよ。大きく変化するライムンダの心の状態を表現するのが難しかった。悲しい時、うれしい時のライムンダの感じ方。彼女は悪い状況でも何とかして良い方向に覆せる力があるの。でも嘘つきでもあるわ。彼女は本当に今を生きているのね。過去にこだわっていたら、問題が多すぎるから」。

アルモドバル監督は、これまでにも女性を美しく描いていることで有名だ。特に本作は、パワフルな女性たちの人生が色鮮やかに展開する。
「たしかにこれは女性の映画だけれど、彼はこれまでにも素晴らしい男性の役を作ってきているわよ。アントニオ・バンデラスにもたくさんの素晴らしい役があったでしょう?」。

「私がすごいと思うのは、彼が余計なものを入れないところ。どのショットにも、必ず意味があるの。『ボルベール<帰郷>』の場合は、そういう女性のパワーやエネルギーが重要な要素だった。女性がどう感じ、どう考えるかについて、ペドロ(・アルモドバル)がとてもよく知っていることには本当に驚かされるの。私には彼に秘密にしていることがたくさんあって彼も知らないはずなのに、ある日突然、彼には全てが分かっていることに気づかされる。彼にはそういう特別な目があるのね」。アルモドバル監督を信頼し、監督からも信頼されているペネロペならではのコメントだ。

またペネロペは監督についてこうも語ってくれた。
「彼は外からのプレッシャーを受ける代わりに、客観的な立場を保ってきたんだと思う。プレッシャーはアーティストにダメージを与えるけれど、彼はそれを拒否して観察者としての立場を保っている。だから彼には、全ての物事の全てが分かっているんだと思うわ。女性についてもそうだけど、人生におけるさまざまなことについても同じ。彼は一種のマジシャンよ。なぜ彼にはあれだけ多くのものが見えるのか、私にもよく分からない。しかも、自分の見方をさらけ出すことに勇敢で、キャラクターを批判したりしないの。信じられない人よ。彼なしでは、今私はここにいなかった」。

ペネロペ・クルスとペドロ・アルモドバル。近い将来、きっとゴールデン・コンビになるに違いない。そんな2人が紡ぎ出す美しい人生賛歌をぜひ堪能してほしい。
《text:cinemacafe.net》

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