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2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.1 思わずほろり。生物学者の愛を感じるネイチャー系ドキュメンタリー

巷では、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』だとか、『宇宙戦争』だなどと騒いでいます。そういった大作はもちろん、さすがに面白い。ですが、シネマカフェでは、シネマカフェらしい夏映画をお奨めしたいと思います。

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巷では、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』だとか、『宇宙戦争』だなどと騒いでいます。そういった大作はもちろん、さすがに面白い。ですが、シネマカフェでは、シネマカフェらしい夏映画をお奨めしたいと思います。

まず、最初はとにかく動物好きにはたまらない『皇帝ペンギン』。3億5000万年前の氷で覆われた南極大陸に生息する、最も大きいペンギンの生態を細かに記録した感動のネイチャー・ドキュメンタリーです。

ドキュメンタリーと聞けば、ちょっと苦手と思う方もまだまだいるはず。ところが、この作品は、ロマーヌ・ボーランジェをはじめとするフランスの俳優3人が声を担当。ペンギンが自らの過酷かつ、愛に満ちた日々を紹介していくという形式をとることで、その生態をドラマティックかつロマンティックに演出。それはまるで、単なる記録の域を超え、まるでおとぎ話でも聞いているかのよう。ペンギンの素顔を、より興味深いものにしてくれているのです。

もちろん、皇帝ペンギンたちの運命自体もドラマティックかつロマンティック。3月になると、結婚&産卵のために、自らが生まれた氷丘のオアシス、オモアックを目指して、20日ほども行進を続けます。そして無事に到着すると、何千羽という仲間の中から、その年唯一の相手を見つけ、交尾、産卵。その後も、夫婦交代で、卵とヒナを命がけで守り抜くのです。

そんな1年にも及ぶ、ペンギンたちの生活を貴重な映像をカメラに収め、素晴らしい映像作品へと昇華させたのは、生物学者でもあるリュック・ジャケ。学者ならではの視点と動物への愛情を、見事に芸術へと結実させています。彼はこれまでも多くの動物ドキュメンタリーを発表。『イモリとサンショウウオ』『キツネ、アナグマと仲間たち』『シャモア』『ツバメ』『トカゲ』『ムッシュー・カワガラス』『カラストンとマッコウクジラ』『殺人クジラの上手に生きる方法』『ウェッデルのアザラシの春』『悪党の取り分/ヒョウアザラシの狩り』『ビーチと多すぎるペンギンたち』などなど。うーん、観てみたい!

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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