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禁断の都市伝説を映画化『口裂け女』佐藤江梨子、加藤晴彦インタビュー

「口裂け女が帰ってきた」——1970〜80年に日本全土を震撼させ、テレビ、新聞など多くのメディアを巻き込み社会現象にもなった恐怖の口裂け女。いまだ日本各地で語り継がれている都市伝説の禁断の初映画化が実現した。

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「口裂け女が帰ってきた」——1970〜80年に日本全土を震撼させ、テレビ、新聞など多くのメディアを巻き込み社会現象にもなった恐怖の口裂け女。いまだ日本各地で語り継がれている都市伝説の禁断の初映画化が実現した。

口裂け女復活の噂がかけめぐる中、次第に事件に巻き込まれていく小学校教師を演じるのは、独特のキャラクターでテレビ、CM、ドラマ、舞台や執筆活動でも大活躍の佐藤江梨子。「アメリカ人の友達に口裂け女のことを間違えて『ビッグマウス』って説明したら、『ビッグマウス! 大っ嫌い!』って言われたんですよ(笑)。“ビッグマウス”って『秘密を保持できず、すぐに喋ってしまう人』のことや『話を大きく言う人』をそう言うらしくて」と笑う。

その彼女が「毎回、現場に来るのが楽しみだった程面白かった」と語る共演は、バラエティからシリアスドラマまで、幅広いジャンルをこなす加藤晴彦。同僚教師を演じる加藤さんだが、同じく「『楽しかった』と言っても“楽”な方の『楽しい』というのがすごくありました」と語り、実際は寒くて休憩も少ないというハードな現場の苦労をまったく感じさせない。

2人がとにかく「怖かった」「気持ち悪かった」と話す口裂け女役を演じるのは、水野美紀。「ホント、リアルですよ。改めて時間をおいて、普通に視聴者として見てもすごかった。真剣な気合の入った特殊メイクですよ! ちなみに僕は、(携帯の)待ち受けは福島の現場でみんなで撮った水野さんにしています(笑)」(加藤さん)

では実際に口裂け女に出会ったらどうする?という質問には——
「私は先ず、写メールして転送します。私、戦って生きようなんて思っていないので」(佐藤さん)

「僕はケンカするでも仲良くするでもなくて“普通”に接します。夜ひとりでテレビ見てたりしてて突然“ガタガタッ”とか音がしても、(大声で)『なに?どうした??』とか言うんです。『なに?』ってあたかも(本当に幽霊とかが)いるかのように話すと、意外に驚かそうとしてる方も『えーと…』ってなるでしょ? だから何でもない感じで接します。『大丈夫?』とか普通に。それで気づいた時には一緒に飲んでますね。でも飲んでも(口裂け女は)全部、こぼれちゃいますよね(笑)』(加藤さん)

次に話が2人の子供の頃に流行った怖い噂や都市伝説に及ぶと——
「僕は“カールおばさん”。“カール”ってお菓子のカールじゃなくて、100メートルを2秒で走るものすごく速いおばさん。“カール・ルイス”ね」(加藤さん)
「私は神戸出身なんですけど、うちの近所で流行ったのは“包丁おじさん”。包丁売って、ハムとか切るらしいんですよ。でも切ってる内に、グサッと刺されるらしいです」(佐藤さん)

そんな楽しい話が次々と飛び出すが、映画は意外にも、親子の絆について訴えかける、メッセージ性の強い作品となっている。
「まじめな話をすると、最近いじめやDVが多いじゃないですか。そういう弱い者が弱い者をいじめる社会についてすごく説いてると思うのでぜひ、ホラーが苦手な方も、ホラーだけじゃないよということで観ていただければいいなと思っています」(佐藤さん)
「まず家庭レベルで親と子どもの関係がおかしくなっているから、今度は学校で先生と生徒の関係性もおかしくなってくる。先生も怒れない。ちょっと何かあると親が出てくる。こういうすごくおかしな世の中になってきていると思うんです。お子さんと一緒に観た後、お子さんは必ず親のありがたさとか、存在の強さというものを感じると思います」(加藤さん)

終始和やかなムードで進むインタビュー。最後に2人は、「視覚的効果からR指定されていますが、ぜひ親子で観に行って欲しい」と口を揃える。「最初から『これは親子の話です』という作品でもいいんですが、『口裂け女』はそういうことを想像させないところで、そういう(親子の絆を解く)部分があるということは逆に(心に)残ると思いますよ」(加藤さん)
《シネマカフェ編集部》

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