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トヨエツが強引で破天荒な父に扮した『サウスバウンド』で家族のあり方を再発見したい

主人公・上原一郎は、相手が誰であろうと納得いくまで闘う骨太な父親。税金の取り立てにきた区役所のおばさんに「だったら国民やめちゃお〜」と切り返し、修学旅行の積立金が高いと思えば校長に直接面会を求めたり…。子供にとっては恥ずかしくなるような人物である。しかも若い頃はアナーキストという過去があったりする。そんな一郎率いる上原一家がある日突然、東京から沖縄の西表島に引っ越すことに。そして子供たちは沖縄の地で今まで見たことのない父の姿を目にするのだった…。

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『サウスバウンド』
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主人公・上原一郎は、相手が誰であろうと納得いくまで闘う骨太な父親。税金の取り立てにきた区役所のおばさんに「だったら国民やめちゃお〜」と切り返し、修学旅行の積立金が高いと思えば校長に直接面会を求めたり…。子供にとっては恥ずかしくなるような人物である。しかも若い頃はアナーキストという過去があったりする。そんな一郎率いる上原一家がある日突然、東京から沖縄の西表島に引っ越すことに。そして子供たちは沖縄の地で今まで見たことのない父の姿を目にするのだった…。

原作は「空中ブランコ」、精神科医・伊良部一郎シリーズの「イン・ザ・プール」などで注目を浴びている直木賞作家・奥田英朗の同名小説。メガホンを取ったのは『家族ゲーム』をはじめ、昨年の『間宮兄弟』など、時代ごとに家族の在り方をフィルムに収めてきた森田芳光監督だ。今回は“芯のある父親”“子供に媚びない父親”を軸に家族とは何かを描いている。というわけで、一郎役の豊川悦司がいい! 『愛の流刑地』の色男ぶりが記憶に新しいが、本作ではガラリと雰囲気を変え、ちょっと強引で破天荒だけど、ほんとはすごく温かい“父親”を存在感たっぷりに演じている。また、「ナンセンス!」の一声や親父語録に思わず笑いが込み上げてくる。感動の中にちらりとみえるユーモアもこの作品の魅力である。

《text:Rie Shintani》

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