「てれすこ的な感じ?」ぜひとも大坂まで旅してほしい! 『やじきた道中 てれすこ』

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『やじきた道中 てれすこ』初日舞台挨拶にて(左から)平山秀幸監督、中村勘三郎、小泉今日子、柄本明
  • 『やじきた道中 てれすこ』初日舞台挨拶にて(左から)平山秀幸監督、中村勘三郎、小泉今日子、柄本明
  • 『やじきた道中 てれすこ』初日舞台挨拶 中村勘三郎
  • 『やじきた道中 てれすこ』初日舞台挨拶 柄本明、小泉今日子
『しゃべれども しゃべれども』で売れない落語家を主人公に心温まる人情物語を監督した平山秀幸監督が、再び落語をモチーフにした人情喜劇『やじきた道中 てれすこ』。本作が11月10日(土)に初日を迎え、46年ぶりの映画主演となった中村勘三郎、柄本明、小泉今日子と平山監督が舞台挨拶を行った。

開口一番、「これだけ多くの方がお金を払って観に来てくださって、ありがとうございます。今までキャンペーンでずっと回っていたんですが、タダのお客さまばかりでしたので、今日はなんだか緊張します」と会場を沸かせた勘三郎さん。歌舞伎の伝統を守りつつも、コクーン歌舞伎や平成中村座など、革新的な舞台にも精力的に挑み続けているが、自身の46年ぶりとなる映画の主演については、「(平山監督に)“映画嫌いなの?”って訊かれまして。“いやいや大好きですよ。ただオファーがなかっただけで”」と笑いながら、「これまで何回も言っているんですけど、『幕末太陽傳』という映画が好きなんです。ああいう、ゆるいと言ったらなんですが、のんびりしてて、ほんわかしてて、何もないようで実は何でもある。そういう映画になっていると思います。食事でも芝居でもそうなんですけど、やっていてここが肝だというところがあるんですよね。そこを褒めてくださるのが一番嬉しいんですね」と作品について説明した。

平山監督は、「“弥次さん喜多さん”って、30〜40年前の日本映画にたくさんあった企画なんですね。でも、レコードでいうとB面タイプ。人生とか難しいことを語る映画ではなくて、どちらかと言えば裏面のような企画だったと思います。勘三郎さん、柄本さん、小泉さんという超A級の大A面の俳優さんと、そういうB面っぽいことをやれたのは、僕にとってものすごく贅沢なことだと思いますし、そういう贅沢はしばらく続いてほしいなと思う次第であります」と本作を評した。

そんな監督と誰もが同じ気持ちのようで、柄本さんも「この映画は大井川までしか行っておりません。これから先の旅を続けていきたいと思うので、みなさん家に帰ったら必ず宣伝してください」と挨拶。柄本さんは腰の手術やじんましんなどで撮影中、かなり大変だったそうで、「退院と同時に撮影所に行って撮ったのが首つりのシーンだったんです(笑)。観る前にこのことが情報として入っていると、もっと笑えたんじゃないかと思います」と少々自虐的(?)なコメント。それを隣でニコニコしながら訊いていた小泉さん。勘三郎さんと柄本さんと共演した感想を訊かれ、「柄本さんの辛そうな顔をたくさん見ました」とやっぱりニコニコ答えると、「笑ってるでしょ? やっぱり楽しいんですよ」と柄本さんがすかさずツッコミ(笑)。ちなみに勘三郎さんについては、「映画の現場ってすごく待ち時間が長いんですね。特に役者はやることがない時間がすごく多くて。勘三郎さんはアクティブで、せっかちな方なので、その時間をどうお過ごしになるかなと見ていたら、すごーく楽しそうにスタッフの方が働いている姿を眺めていたり、若いスタッフたちに声をかけたりしていらしたので、それがとても嬉しかったです」と和やかだった撮影現場の様子を語ってくれた。

最後に「“てれすこ”とは何ぞや?」という質問に「地方の番組に出演した時にいただいた大きい牛乳瓶に入ったプリン(笑)。大変な思いをしていただきました」(勘三郎さん)。「その時々の社会に出てくる噂みたいなものですか? そういったものを表現するときにこの言葉を使ってほしいですね。“あの人? うーん、ちょっとてれすこ的な感じかなあ?”って(笑)」(柄本さん)。「江戸時代というのは人が歩いて、口から耳へ、口から耳へって、その話が伝わっていく間に、なにかこうモンスターになっていく。今で言う都市伝説みたいなもの」(小泉さん)。「藤山直美さんの化身かな(笑)」(平山監督)と、それぞれ答えてくれた。

小泉さん曰く「江戸弁と大坂弁の掛け合いを見てみたいですよね」と、誰もが続編を期待している『やじきた道中 てれすこ』は、丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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