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女性ファンの目当ては織田裕二? トヨエツ? マツケン? 大歓声の『椿三十郎』初日

世界の巨匠・黒澤明の名作としていまも根強い人気を持つ『椿三十郎』。1962年の公開から実に45年もの月日を経て、森田芳光監督の手によりリメイクされた。その本作が12月1日(土)の映画の日に初日を迎え、主演の織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、鈴木杏、森田監督が舞台挨拶を行った。通常とは異なり、観客からの質問に登壇者が答えるというティーチイン方式を採った今回の舞台挨拶。出演者は観客たちの質問ににこやかに答え、映画同様、笑いに包まれた和やかな舞台挨拶となった。

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『椿三十郎』初日舞台挨拶。右から鈴木杏、松山ケンイチ、織田裕二、豊川悦司、森田芳光監督
『椿三十郎』初日舞台挨拶。右から鈴木杏、松山ケンイチ、織田裕二、豊川悦司、森田芳光監督
  • 『椿三十郎』初日舞台挨拶。右から鈴木杏、松山ケンイチ、織田裕二、豊川悦司、森田芳光監督
  • どこかの映画館でこの人とばったり会うかも?
  • 「パス」で観客の質問から逃げ切った豊川悦司
世界の巨匠・黒澤明の名作としていまも根強い人気を持つ『椿三十郎』。1962年の公開から実に45年もの月日を経て、森田芳光監督の手によりリメイクされた。その本作が12月1日(土)の映画の日に初日を迎え、主演の織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、鈴木杏、森田監督が舞台挨拶を行った。通常とは異なり、観客からの質問に登壇者が答えるというティーチイン方式を採った今回の舞台挨拶。出演者は観客たちの質問ににこやかに答え、映画同様、笑いに包まれた和やかな舞台挨拶となった。

「旧作に負けない自信を持っています。スタッフ、キャストが精魂込めて作った作品です。一度だけでなく、二度、三度と観ていただけると嬉しいです」と挨拶した織田さん。一言言うたびに会場からは拍手が起こり、織田さんの人気の高さ、そして作品の評価の高さがうかがえた。観客からの「演じる上で難しかった点は?」という質問に「一番難しかったのは、殺陣がいっぱいあるところです。三十郎は人を斬りたくないんだけど斬らなきゃいけない。その悲しさとか、でも躊躇はできないという…その辺の表現が一番難しかったです」。

城代たちの不正を正そうとする若侍の井坂伊織を演じた松山さん。「押入れ侍(佐々木蔵之助)のシーンが面白かったです。撮影中に思わず笑っちゃったりしませんでしたか?」という質問に、「僕も佐々木さんのお芝居は本当に何回も笑わされちゃったんですけど、一番笑っちゃうのが、監督の演出なんです。面白いことをさせるのも、もちろん間を作ってくれるのも監督で、僕が一番笑ってしまったのは最後、隣に城代がいるのが分かって、『行くぞ!』ってガッと戸を開けたらパタンって閉まっちゃう。僕は、開けた瞬間の気持ちをカメラに残したいと思うんですけど、表現しようとした瞬間にパタンと閉まっちゃうんです。それが監督のアイディアで、それは本当にすごく面白くて、でもちょっと悔しかったです」と撮影中のエピソードを披露してくれた。

『間宮兄弟』『サウスバウンド』など、次々と話題作を世に出している森田監督は「藤田まことさんを演出するのが難しかった」そうだ。「小学校の頃から『てなもんや三度笠』という藤田さんが出ていらっしゃる番組を毎週日曜日に見ていましたので、僕にとって藤田さんは神様みたいな人なんです。その人にダメ出しをしたときなんかは本当にやばくて(笑)、でもやっぱり仕事ですから、絶対にこの通りにやってください、ってお願いしていました。そうしたら、(中村)玉緒さんが“藤田さん、あせってましたわー”って(笑)。でも思い切り出来て良かったです」と、玉緒さんの物真似を披露してくれた。

三十郎の宿命のライバル・室戸半兵衛を演じた豊川さん。「すごく女性の方が多くて、しかも、『椿三十郎』の椿にふさわしい華がたくさんあるようで嬉しいです(笑)。映画はいかがでしたか?」と挨拶すると、会場からは大きな拍手。続けて、「劇場を出られましたら、携帯やメールなどで宣伝してください」と作品をアピール。しかし、観客からの質問に答えるのはどうにも恥ずかしかったようで、織田さん同様に「難しかったシーンは?」という質問には「パス!」と一言。残念です。

玉緒さん演じる睦田夫人の娘・千鳥を演じた鈴木さん。「こんなにおっとりした役を演じさせてもらったのは初めてです」と、撮影での苦労を語ってくれた。「どんなに自分の中でゆっくりセリフを言っていても、監督から『もうちょっとゆっくり』と言われてしまって。でも玉緒さんとのコンビというか、二人で一人みたいなところがあると思って、玉緒さんがすごくのんびりと穏やかなお母さまだったので、“玉緒さんについていけば大丈夫だ”と思って、一生懸命ついていきました」。

最後に織田さんが、「やっぱり映画は映画館で観たいな、と思っているので、必ずどこかでこっそりこの映画を観に行こうと思ってます。そしてそのときには、隠れたメッセージが本当にたくさんある映画だと思うので、隅々まで観てそれを探し出していきたいなと思っています。今日は本当にありがとうございました」と観客にメッセージを贈り、舞台挨拶は幕を閉じた。

『椿三十郎』は日劇PLEXほか全国東宝系にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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