「私もこういうおばあちゃんがほしかった」サチ・パーカーが語る“西の魔女”の魅力

100万部を超えるロングセラーであり、10年以上にわたり多くの人々に愛され続けている小説「西の魔女が死んだ」が、ついに映画化された。原作からそのまま飛び出してきたような“西の魔女”こと“おばあちゃん”を演じるのは、アカデミー賞女優シャーリー・マクレーンの愛娘でもあるサチ・パーカー。プロモーションで来日したサチさんに映画の魅力を聞いた。

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『西の魔女が死んだ』サチ・パーカー
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100万部を超えるロングセラーであり、10年以上にわたり多くの人々に愛され続けている小説「西の魔女が死んだ」が、ついに映画化された。原作からそのまま飛び出してきたような“西の魔女”こと“おばあちゃん”を演じるのは、アカデミー賞女優シャーリー・マクレーンの愛娘でもあるサチ・パーカー。プロモーションで来日したサチさんに映画の魅力を聞いた。

幼少時代、東京で暮らしていた経験を持つサチさんは、日本語をとても流暢に、丁寧に話す。映画では英国から日本にやってきた教師という設定。もちろん全編日本語だ。日本にゆかりがあるとはいえ、初めての日本映画の出演にあたり、どんな準備をしたのだろうか。
「オファーをもらって友人に原作を読んでもらったのですが、そのとき、心の奥深くで感じるものがありました。気がつくと、話し方、歩き方…おばあちゃん像を自分で作っていたんです。おばあちゃんは英国人の教師で、多分マナーのある人。そこは少し私とは違うかもしれないです(笑)。慈悲深い性格は、とても共感できました」。

そして、山梨県の清里に作られた撮影セット(家や庭)を目にした瞬間、どう演じればいいのか明確なものが自分の中に入り込んできたのだという。
「キャラクターをつかみ取る(理解する)瞬間は、いつも突然訪れます。街を歩いていて思いつくこともあれば、美術館にいるときに思いつくこともある。何がきっかけかは私にもわからないんです。ただ、今回はセットを見ておばあちゃんになることができました」。

ある日、学校に行けなくなった少女・まいは、おばあちゃんの家で暮らすことに。そこでの生活から生きる楽しさを教えてもらう。おばあちゃんとまいの心の交流をサチさんはこう語る。
「おばあちゃんとまいは、年齢的に距離はありますが、距離があるからこそ話しやすいこともあると思います。もしかしたら、母親よりもおばあちゃんの言うことの方がまいにとっては聞き入れやすいのかもしれないですね。母と子は複雑なときもあるでしょう(笑)。こういうおばあちゃんが私もほしかったです」。

まい役の高橋真悠ちゃんにとっては、サチさんとの出会いは素晴らしいものだったに違いない。サチさんも本当の孫のように真悠ちゃんをかわいがったのだとか。
「本当に素直で心の温かい女優さん。大好きです。現場ではお母さんもいなくてホームシックになることもあったでしょうに…文句ひとつ言わないんです。きっと立派な女優さんになると思います」。

早寝早起きをすること、しっかり食事をとること…映画を観ると誰もが自然の中で暮らす素晴らしさを実感するはず。サチさんもこの映画に出会ったことで大きな変化があったと明かしてくれた。
「私は、以前は興奮しやすくて心配性な性格でした。でも、“おばあちゃん”からいろいろなことを学び、いまとても幸せになれたと思います。もちろん悩むこともありますが、おばあちゃんの言葉(台詞)を思い出すと、自然と落ち着くことができるんです」。

さらに、ストロベリージャム、サンドイッチ、キッシュ、ミントティー、ビスケット…など、手作りの美味しさが伝わってくるのも“西魔女”流の癒し。
「あのストロベリージャムは最高に美味しかったんですよ!」。サチさんもお気に入りだったようだ。また、撮影を通じて日本で過ごした思い出も蘇ってきたと語る。
「日本に住んでいた頃、よくお父さんと一緒に奥日光の加仁湯(かにゆ)温泉に行きました。この映画を撮影しながら当時のことを思い出したんです。ハイキングをしたり、露天風呂に入ったり…。まいがおばあちゃんの家で自然の素晴らしさを知ったように、私もそのときに自然の素晴らしさを体験したのだと思います」。

おばあちゃんに会いたくなる、大好きな人に会いたくなる、「大好き」と伝えたくなる──この映画には人を優しくする力がある。そして、サチさん演じるおばあちゃんは観客全てのおばあちゃんになってくれるはず。

《text:Rie Shintani》

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