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雨の日だからこそ観たい映画vol.3 かわいさに、思わず顔がほころぶ『ネコナデ』

先日、大雨の降る日に試写に行き、完全に外の天気を忘れさせてくれる映画に出会いました。心が洗われ、そして癒され、雨のジメジメどころか嫌なこともスコンと忘れさせてくれるネコ映画。それが、『ネコナデ』です。

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『ネコナデ』 -(C) 『ネコナデ』製作委員会
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  • 『ネコナデ』 -(C) 『ネコナデ』製作委員会
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先日、大雨の降る日に試写に行き、完全に外の天気を忘れさせてくれる映画に出会いました。心が洗われ、そして癒され、雨のジメジメどころか嫌なこともスコンと忘れさせてくれるネコ映画。それが、『ネコナデ』です。

IT企業の人事部長として、大規模リストラを任されている主人公・鬼塚と、捨て猫のトラとの出会いを描いた人間ドラマ。鬼塚を演じる大杉漣はいつものように味のある演技で、中間管理職の悲哀を見事に表現していますが、正直言ってそんな芸達者がかすんでしまうほどの存在感を見せるのが、トラを演じるスコティッシュフォールドの仔猫、トラ。いつもは、脇役として主役を喰うほどの大杉氏が形無しといった感じです。

実は、試写でも不思議な雰囲気に包まれていました。開始前から30人ほどの列ができ、上映中も「かわいいっ」と、そこここでヒソヒソ。淡々と試写を観て帰るというのがマスコミ関係者の常ですが、この試写ばかりはいつもと違って、冷静さを失っているようでもありました。確かに、私もトラのかわいい姿を見るたび、「きゃー、かわいい」という言葉が口をついて出てしまうのを、何度も押し殺しました。それほどまでに、現実を忘れてしまうこの作品。ただし、リストラに遭った、いまにも遭いそうという人は、身につまされて、ちっとも癒されない可能性があるのでご注意を。

それにしても、この映画といい、最近のネコブログ、ネコ写真集人気といい、ネコに注目が集まっていますね。世の中は近頃のネコ人気を指して“ブーム”と呼んでいるようですが、命に関することをブームと呼んでしまう風潮に、ちょっと抵抗を感じる私。それに、“動物ブーム”の影では、必ず悲劇の数も増えるもの。『ネコナデ』でも嫌味の無い程度に捨て猫問題について触れているので、ネコ好きなればこそ、その点にもぜひご注目を。

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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