ファッション小噺vol.89 キャメロンに学ぶ、ワンピ着こなし術とミニ着用の自由
先日、『ベガスの恋に勝つルール』のPRで来日していたキャメロン・ディアス。シネマカフェでも、記者会見の模様がレポートされていましたが、トレードマークのはじけるような笑顔を見せていましたね。彼女の場合、どんなファッションで登場するかというのが、取材の際の大きな関心の一つではありますが、当日着ていたのはフェンディのワンピース。ベアトップ&フレアのミニというスタイルで、色は渋く光沢のあるブラウン。普段は、はっとするような明るい色を上手く着こなす彼女ですが、この時は健康的ながらもシックな雰囲気が素敵でした。
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ワンピースと言えば、『ベガス〜』の中でもたくさん登場しています。キャリアウーマンらしいかっちりとしたグレーのお仕事ワンピから、ヴィヴィッドなピンクのマイクロミニの遊び着、パーティにぴったりなキラキラゴールドのベアトップタイプ。いずれもシンプルながら、キャメロンの健康的なボディを存分に生かしたディテール(スカート丈、シルエット、フリル使い)がニクイ。それぞれに合わせる小物やヘアスタイルなども、やり過ぎない程度に洗練されていて、勉強になります!(と、映画を観たというプロのモデルも言っていましたっけ)。
さて、ここのところ、日本でもワンピースが大人気。レギンスやデニムを重ねたり、手入れの行き届いた素足を覗かせたりと、街では個性的なファッションに出会います。でも、キャメロンのワンピスタイルは、曲線美を隠さない正統派。脚に自信のある方なら、レギンスやデニムの重ね着は、この夏ちょっとお休みして、ぜひ真似してみてはいかがでしょう。
そういえば、先日TVのワイドショーを観ていたら、オリンピック開催にあたり、中国政府が市民に生活指導書のようなものを配っているという話題が取り上げられていました。「列に並ぼう」、「コーヒーはスプーンですすって飲むな」、「上半身裸で街をうろうろしない」などの指導と共に、何と「年をとった女性はミニスカートを着用するな」というような内容の項目もあるのだとか。「みっともないからいい歳して海外に恥をさらすのはやめてくれ」という意味なのでしょうか。
確かに、自分に何が似合うか似合わないかを認識する客観性は必要だとは思うけれど、何を着るかは自己責任の範囲内。人にとやかく言われたくないもの。さらには、国民に対するこんな失礼な物言いが、中国では許されるというのが“驚きその1”で、こんなこと政府がわざわざ指導することなのかというのが“驚きその2”。社会システムが違うとはいえ、このピントのずれ具合にはびっくりしました。
それにしても、「年をとった女性」とは何歳ぐらいのことなのでしょう。TVの情報では正確なところはわかりませんでしたが、今年36歳になるキャメロンは一般論からするとかなりギリギリのところでしょう。でも、彼女は誰よりもミニが似合う女。彼女がマイクロミニではつらつとはしゃいでいる姿を観て、問題は年齢ではなく似合うかどうかなのだな、要は人それぞれなのだなということを中国政府関係者にはぜひぜひ学んでほしいものです。
『ベガスの恋に勝つルール』特集
http://www.cinemacafe.net/ad/vegas/
『ベガスの恋に勝つルール』試写会レポート
http://blog.cinemacafe.net/preview/archives/008210.html