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田中圭『しあわせのかおり』を語る 「料理を作ってあげる相手がいるって大切なこと」

『かもめ食堂』、『レミーのおいしいレストラン』をはじめ、厨房を舞台にした映画というのは観終わった後に美味しい料理が食べたくなるのはもちろん、なんとも言えない温かな気持ちを運んでくれるものだ。そんな“おいしさ”漂う映画がまたひとつ誕生した。舞台は古都・金沢。「小上海飯店」を営む中国出身の頑固シェフの王(ワン/藤竜也)さんと、彼の料理に魅せられ弟子入りするシングルマザーの貴子(中谷美紀)の絆を描いた『しあわせのかおり』である。そこで、王さんと貴子を陰ながら支える青年・明を演じた田中圭にこの映画が織りなす“しあわせ”について話を聞いた。

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『しあわせのかおり』 田中圭 photo:Yoshio Kumagai
『しあわせのかおり』 田中圭 photo:Yoshio Kumagai
  • 『しあわせのかおり』 田中圭 photo:Yoshio Kumagai
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  • 『しあわせのかおり』 田中圭 photo:Yoshio Kumagai
『かもめ食堂』、『レミーのおいしいレストラン』をはじめ、厨房を舞台にした映画というのは観終わった後に美味しい料理が食べたくなるのはもちろん、なんとも言えない温かな気持ちを運んでくれるものだ。そんな“おいしさ”漂う映画がまたひとつ誕生した。舞台は古都・金沢。「小上海飯店」を営む中国出身の頑固シェフの王(ワン/藤竜也)さんと、彼の料理に魅せられ弟子入りするシングルマザーの貴子(中谷美紀)の絆を描いた『しあわせのかおり』である。そこで、王さんと貴子を陰ながら支える青年・明を演じた田中圭にこの映画が織りなす“しあわせ”について話を聞いた。

「決して妥協しない藤さんの姿に刺激を受けた」

真夏の最中に撮影されたこともあり厨房の撮影セットは常に40度以上! そこで次々と作られる50種類以上もの中国料理、地元・石川県の食材を使った創作料理をよくつまみ食いをして味わっていたのだとか(笑)。
「トマト卵炒め、チャーハン、デザートの春巻き…どれも美味しかったけれど、一番印象に残っているのは鶏料理。あれは本当に美味しかったですね」と、思い返す表情には自然と笑みが浮かぶ。料理とはそれほどの力を持っているのだ。彼自身は普段あまり料理をすることはないそうだが、厨房で腕をふるう藤さんや中谷さんの姿を近くで見ていると、いつの間にか自分もやってみたいという思いに駆られ「2人ともすごく格好よかった」と、尊敬の眼差しを向ける。ちなみに藤さんや中谷さんは3〜4か月前から猛特訓を積み、本格的な中国料理に挑んでいる。

そして大先輩・藤竜也の演技の取り組み方に大きな感銘を受けたと話す。
「藤さんとはTVドラマ『汚れた舌』以来3年ぶりの共演になりますが、お芝居に対する姿勢がその当時と全然変わっていなかったんです。それは脚本では描かれていない部分まで役を作り込む姿勢ですね。今回でいうと王さんは料理人ですから、撮影前には料理の特訓をするのはもちろん、料理人としての佇まいを出すための役作りも妥協しないんです。僕自身、これまでに作り込む役が少なかったということもあって、気持ちで役作りをすることが多かったので…良い刺激になりました」。

確かに、過去の作品をみても「爽やか」、「優しい」、「和やか」といった形容詞の似合う、親しみを覚える好青年役が目立つのは事実で、今回も厳しい料理修行をする貴子を応援する農家の息子を等身大で演じている。
「僕の演じた明は田舎で親父の背中を見て育ってきた農家の跡継ぎ。王さんとも良い関係を築いている、すごく恵まれた環境の青年だと思うんです。大好きな王さんに自分の作った野菜を使ってもらって喜んでいる、無垢な青年って感じですね」。

また、明が王さんと貴子を見守るように、暑い中、重たい中華鍋を振っている藤さんと中谷さんに、田中圭として「がんばって!」とエールを贈っていた、そんな気持ちのリンクが演技に反映しているという。

「役者をしている限り生きていける」

貴子のように何かに一生懸命に取り組む女性にも強く惹かれるそう。
「だって勤めていた会社を辞めちゃうんですよ! それだけ王さんと彼の作る料理が魅力的だったということですよね。彼女の人生で引っかかっていた何かを解いてくれたのが王さんの料理だったんです。そして貴子さんのがんばる姿を見て明は彼女のことを好きになったんだなと(笑)」。

そんな明を自然体で演じている田中さんもまた魅力的だ。そこで聞いてみたいのは、王さんや貴子にとって料理が生き甲斐であるように、田中さんにとってのそれは何なのか?
「俳優という仕事以外にないですね。僕、とにかく撮影現場が好きなんです。だからプライベートでどんなに嫌なことがあってもどんなに辛い状況でも現場に入ると忘れてしまう。役者という仕事をしている限り自分は生きていけると思えるんです」。

タイトルにもあるように、この作品は自分の“しあわせ”を探す物語。誰もが自分自身の幸せを考えることだろう。最後に『しあわせのかおり』を通じて感じた食の幸せについて語ってもらった。
「当たり前のことかもしれないけれど、料理には作り手の“おいしく食べてほしい”という気持ちが込められていると思うんです。ロケ弁やコンビニ弁当が悪いわけではないけれど、やっぱりそれを食べても幸せな気持ちにはなれないですからね。誰かに作ってあげられること、食べてくれる人がいること、その存在って大きいと思う。料理のできる女性はポイント高いか? もちろん高いですよ! 作ってほしい料理ですか? そうだな…和食もいいけどいまはやっぱり中華ですかね。あっ、でも中華はハードル高いか(笑)」。



『しあわせのかおり』公式サイト
http://www.shiawase-kaoru.jp/
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