作品賞を含む最多受賞作はマルタン・プロヴォスト監督の『Seraphine』(原題)。同作は主演女優賞(ヨランド・モロー)、オリジナル脚本賞、撮影賞など7部門を制覇した。絵の才能を見出され、家政婦から絵画の道を歩き出した実在の女性画家、セラフィーヌ・ルイの半生を描く作品で、主演のモローは『アメリ』、『ベティの小さな秘密』などに出演。主演女優賞は2004年には監督・脚本も兼ねた『Quand la mer monte..』(原題)に続いて2度目の受賞だ。
助演男優賞はアルノー・デプレシャン監督の『クリスマス・ストーリー』のジャン=ポール・ルシヨン、助演女優賞は『Il y a Longtemps que je t'aime』(原題)のエルザ・ジルベルスタインが受賞。昨年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『The Class』(原題)は脚色賞。ドキュメンタリー賞はアニエス・ヴァルダ監督の『Les plages d’Agnes』(原題)が受賞。