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フランスのオスカー、セザール賞が発表。ヴァンサン・カッセル亡父に捧げる主演男優賞

フランス映画界のアカデミー賞と見なされる、第34回セザール賞授賞式が27日、パリのシャトレ劇場で行われた。

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『パブリック・エナミー・ナンバー1 (Part1&2)』 -(C) 2008 LA PETITE REINE
『パブリック・エナミー・ナンバー1 (Part1&2)』 -(C) 2008 LA PETITE REINE
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フランス映画界のアカデミー賞と見なされる、第34回セザール賞授賞式が27日、パリのシャトレ劇場で行われた。

作品賞を含む最多受賞作はマルタン・プロヴォスト監督の『Seraphine』(原題)。同作は主演女優賞(ヨランド・モロー)、オリジナル脚本賞、撮影賞など7部門を制覇した。絵の才能を見出され、家政婦から絵画の道を歩き出した実在の女性画家、セラフィーヌ・ルイの半生を描く作品で、主演のモローは『アメリ』、『ベティの小さな秘密』などに出演。主演女優賞は2004年には監督・脚本も兼ねた『Quand la mer monte..』(原題)に続いて2度目の受賞だ。

監督賞は、昨年の東京国際映画祭で上映された『パブリック・エナミー・ナンバー1 (Part1&2)』(写真)のジャン=フランソワ・リシェが受賞、ヴァンサン・カッセルが同作で主演男優賞に輝いた。ヴァンサンは亡父で俳優のジャン・ピエール・カッセルに賞を捧げるとスピーチした。

助演男優賞はアルノー・デプレシャン監督の『クリスマス・ストーリー』のジャン=ポール・ルシヨン、助演女優賞は『Il y a Longtemps que je t'aime』(原題)のエルザ・ジルベルスタインが受賞。昨年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『The Class』(原題)は脚色賞。ドキュメンタリー賞はアニエス・ヴァルダ監督の『Les plages d’Agnes』(原題)が受賞。

外国語映画賞では米・アカデミー賞で本命視されながら受賞を逃した『戦場でワルツを』が受賞した。名誉賞はダスティン・ホフマン。また、昨年11月に亡くなったプロデューサーのクリスチャン・フェシュネール、今年1月に亡くなった映画監督でありプロデューサーのクロード・ベリとセザール賞創設者のジョルジュ・クラヴァンヌへのオマージュも捧げられた。

《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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