黒木メイサ「私もすばるも一匹狼」　天才バレリーナ熱演の『昴−スバル−』完成披露

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2009.3.12 Thu 19:23

曽田正人の人気漫画を原作に、トップバレリーナを目指す少女・すばるの苦難と成長を描いた『昴−スバル−』。日本と上海を股にかけ撮影され、中国、香港、韓国、シンガポールなどのアジア各国での公開も決定するなど、幅広いスケールで展開する本作だが、このたび日本での公開に先駆けて、3月11日（水）に本作の完成披露試写会が行われた。上映前の舞台挨拶には、主演の黒木メイサ、Ara、佐藤光来、前田健、そして監督のリー・チーガイ、プロデューサーのビル・コンが登壇し、イベントを華やかに彩った。

イベントの冒頭には未来の“すばる”を目指すかわいいバレリーナたちが登場し、華麗なるダンスを披露。今回、主人公・すばる役として、ハードな練習に挑戦し、初心者とは思えない見事な舞いを完成させた黒木さんも、子供たちの舞いに思わず笑みをこぼした。演じたすばるに共感出来る点を尋ねると「すばるは一匹狼という印象を受けますが、私もよくそう言われる」と話す黒木さん。「自分の好きなことをやり続けていると挫折や嫌になることがあるが、自分に負けずに続けることが大切だなと思いました」と、本作で得た教訓を語った。

Araさんと佐藤さんは、すばると切磋琢磨し合う良きライバルを好演。すばるの最大のライバル、リズ・パークを演じたAraさんは「あるシーンではライバル、あるシーンではいい友達というのを演じ分けるのが難しかった」と撮影をふり返った。また、10年間のバレエ経験を持つ、真奈役の佐藤さんは「私も実際に同じ経験をしたことがあるので、それを生かして、ライバルだけど友達として大好きという感情を大切にして演じました」と実感こもる言葉で自身の演技について語った。

また、すばるの兄貴分的ダンサー・サダ役の前田さんも、実はバレエをやっていたというが、「監督に太ってると困ると言われたので、食事制限をして1か月で8kg痩せました」とのこと。いまはすっかりリバウンドしてしまったことを明かすと、同じく役作りのため食事制限に励んだ黒木さんも「本当はあまり言ってはいけないんですが…、私も5kg太りました」と告白、お茶目な一面を見せた。

そんな黒木さんの労いも込めて、リー・チーガイ監督は「成功するには才能だけでなく、“旅”を選ばなければならない。黒木さんもバレエを習得出来たように、みなさんも志を持ち続ければ何でも出来ます」と観客へ激励のメッセージを贈った。

「素晴らしい音楽なくしてこの作品は出来なかった。曲たちがさらに本作を生命力あふれるものにしてくれたので、その点にも注目して観てください」と音楽へのこだわりを見せたビル・コン。本作では、メインテーマに東方神起、テーマ曲に冨田ラボなど豪華アーティストが参加し、物語をさらに盛り上げる。そしてもう一人、本作の主題歌「faraway」を歌う倖田來未がこの日のサプライズゲストとして登場し、黒木さんに花束を贈呈した。作品について「人生って近道をしたり、遠回りをしたり人によって歩み方が違うことを改めて感じました。いろんな人と出会っていろんなことを感じていきながら、人生をたどっていくすばるが素敵だと思いました」と感想を語った。さらに、初対面となる黒木さんに対して「すごいきれいやわ〜。（並ぶのが）いややわ」とべた褒めすると、黒木さんも倖田さんに対して「目を合わせられないくらい、めちゃくちゃいい匂いがする」と応戦し、会場を沸かせた。

黒木さんが「踊ってくれた子供たちのように、バレエは人を感動させます。どんな世代にも伝わる作品なので、心を無にして楽しんでください」とアピールする『昴−スバル−』は3月20日（金・祝）より全国にて公開。