平岡祐太、『昴』でヒロイン支える男を好演「すばるのブレない“魂”に圧倒された」

バレエに人生を賭けるひとりの天才ダンサー・すばるが美しく、たくましく世界へと羽ばたいていくさまを描いた、曽田正人の人気コミック「昴−スバル−」。アジアの才能が集結し、ダンスシーンから人間ドラマまで完全実写化した同名映画が間もなく公開を迎える。天賦の才能ゆえの孤独や苦悩に満ちたヒロイン、すばる(黒木メイサ)を献身的に支える友人のひとり、コーヘイを演じた平岡祐太に話を聞いた。

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『昴−スバル−』 平岡祐太 (photo:Yoshio Kumagai)
  • 『昴−スバル−』 平岡祐太 (photo:Yoshio Kumagai)
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バレエに人生を賭けるひとりの天才ダンサー・すばるが美しく、たくましく世界へと羽ばたいていくさまを描いた、曽田正人の人気コミック「昴−スバル−」。アジアの才能が集結し、ダンスシーンから人間ドラマまで完全実写化した同名映画が間もなく公開を迎える。天賦の才能ゆえの孤独や苦悩に満ちたヒロイン、すばる(黒木メイサ)を献身的に支える友人のひとり、コーヘイを演じた平岡祐太に話を聞いた。

——映画デビュー作『スウィングガールズ』で一躍脚光を浴びて以来、TVドラマを中心にその演技の幅を広げている平岡さんですが、久しぶりの映画出演となった本作での、香港出身のリー・チーガイ監督を始めとする多国籍のスタッフやキャストとのお仕事はいかがでしたか?

映画はTVドラマと違って独特の世界観があるので、その中に入れたことが嬉しかったです。監督とは、やっぱり言葉の面でコミュニケーションが取りにくい面もあり、相手が言っていることを理解するのに正直、時間がかかりました。けれども、出来上がった作品を観たらすごく多国籍な雰囲気が出ていて、監督のおもしろい世界観が伝わってきました。

——共演の黒木さんを始めとする女性陣の迫真のダンスシーンが見どころとなっている本作ですが、実際に目の当たりにしてみて何を感じましたか?

黒木さんが踊っているときは、すごく一生懸命練習してきたんだなと思わせるような迫力がありました。共演の桃井(かおり)さんにしても、やっぱり迫力がありますね。肉体を駆使したお芝居って全身から何か発するものがあるように感じました。作品を観て、表情だけじゃなくて全身から湧き出るエネルギーが映像に出ていました。

——今回、平岡さんが演じたコーヘイは、すばるに恋愛感情を抱きながらも、あくまで友人として彼女を応援することに努めます。同じ男性として複雑な心境にはなりませんでしたか…?

プライベートでも感じることなんですけど、コーヘイのようなああいうノリで相手が来てくれるとわりと接しやすかったりするんです。「僕、君のこと本気で応援してるんだ」とか言われるよりは軽いタッチで接してくれた方が友達としてはいいなと。今回、コーヘイを演じる上でも、そばで友達としてすばるを応援してあげたいという気持ちを軸にして、そこにノリの軽い雰囲気を付け足していきました。でも個人的には、コーヘイは相当心の広い人だなと思いました(笑)。自分だったら最終的に友達でいいよ、なんて妥協できないので台本を読んでて複雑な気持ちになっちゃいましたね。ここはもっと行くところじゃないの? とか、ここは“友達”とか言ってちゃダメでしょ! って思いました。自分の正直な気持ちが役づくりを邪魔しそうなときもありましたが、そこは瞬間瞬間で気持ちを切り替えて臨みました。

——では逆に、すばるのような、何かを犠牲にしてもストイックに夢を追いかける女性をどう思いますか?

すごく素敵だとは思うんですけど、あそこまで突き進むと“アーティスト”という感じですよね。すばるのような女性はタイプではないですけど、芸に魂をかけているところはすごいと思います。あの腹の据わり方は凄まじいですよね(笑)。バレエしか興味がないという、あのブレない魂には圧倒されました。

——天賦の才能に恵まれたすばるですが、夢を追う中での人との出会いにより、彼女は演技者として一回り成長していきます。同じ“表現者”として、平岡さんご自身、演技に対する姿勢が変わったと思う点はありますか?

いまになってようやく演じることが楽しくなってきましたね。それまでは監督が絶対だったので、監督の要望に対してただ「はい」と言うだけだったのが、最近は自分なりの意見を持って現場に臨むようになりましたね。自分から“こうしたい”というのを伝えて、監督からどんな言葉が返ってくるのかを楽しみにしています。監督が何を思ってるのかを聞いていかないとダメだなと。作品一つ一つが勝負だと思うので、また人に良かったねと言われるところまでいきたいなと思います。

——すばるが成長していく過程で欠かせないのが、バレエ界でのライバルの存在ですよね。陽が当たる者がいる一方で、陰では苦しむ者もいる厳しい世界だと実感させられますが、平岡さんにとって、そのようなライバル的な存在、または憧れの存在はいますか?

同年代で気になるのは、松山ケンイチさん。クセのある役をやりきっちゃうのがすごいなと思いますね。また目指している俳優という意味では、堤真一さんや阿部寛さんのようなダンディでコメディもできる俳優に憧れます。2人のように、見た目ではなく芝居で変貌するところにたどり着きたいですね。そろそろ“イケメン俳優”って言わるのが恥ずかしくなってきてしまって。

——では最後に、今後どんな役に挑戦してみたいか教えてください。

『ノーカントリー』の殺人鬼(ハビエル・バルデム)みたいな(笑)、悪い役をやってみたいですね。悪いやつでもどこか狂気を秘めていて、恐く感じてもらえる役に挑戦して、自分の演技のふり幅を広げていきたいですね。

会話の端々から、普段からいろんな映画に触れるなど、自然体で好奇心旺盛な性格も垣間見せてくれた平岡さん。枠に囚われず、挑戦し続ける彼の、今後の可能性への期待に胸ふくらむ。



ヘアメイク:MASAKO SHIBUYA(vitamins)
スタイリスト:SHOHEI

衣装協力:S.O.S fp 
TEL:03-3461-4875
http://www.sos-fp.com
《photo:Yoshio Kumagai》

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