「鞭を持っていない、知的なインディ・ジョーンズ」——。トム・ハンクスは自らが『ダ・ヴィンチ・コード』、そして最新作『天使と悪魔』で演じた宗教象徴学者、ロバート・ラングドンをこう表現した。インディとラングドン。確かにどちらも大学教授であり、好むと好まざるとにかかわらず冒険に巻き込まれ、絶体絶命のピンチに立ち向かっていくという点では同じだが、“ヒーロー”としてのタイプは全く異なるのだ。いや、そもそもトムが作り上げたこのラングドンという男は、これまで幾多の映画が描いてきた“アメリカン・ヒーロー”とはひと味違った魅力を持っていると言える。原作者ダン・ブラウンの手による、この魅力あふれるキャラクターを、トムは果たしてどのような思いで演じたのか? 全世界同時公開を前に来日したトムに話を聞いた。
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