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変わりやすい? 女心と秋の空vol.3 女の“騙されたい”心理炸裂『クヒオ大佐』

不思議な女心について知りたいなら、この秋、この作品は外せません。『クヒオ大佐』。主人公は、タイトルロールのジョナサン・エリザベス・クヒオ。自称、米軍特殊部隊のジェットパイロット。父はカメハメハ大王の末裔で、母はエリザベス女王の夫のいとこという華麗なるも怪しげな出自の男です。この男、「そんなバカな」と思った方ならもうおわかりのように、詐欺師です。しかも驚くのは、「結婚すれば、米軍から結婚支度金5千万円が出ます」と語り、口八丁手八丁で、女心を翻弄し、女性たちから推定1億円を騙し取ったという実在の詐欺師。堺雅人が、かなりコミカルで滑稽、でもちょっと胸がきゅんとなるような、インチキ至極の男を演じています。が、いくら堺雅人ばりのイイ男でも、こんな怪しげな付け鼻男には騙されないと思う人も多いでしょう。ではなぜ女たちは1億円も騙し取られたのか。その謎を解明してくれるのが、映画『クヒオ大佐』なのです。

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『クヒオ大佐』 -(C) 2009『クヒオ大佐』製作委員会
『クヒオ大佐』 -(C) 2009『クヒオ大佐』製作委員会
  • 『クヒオ大佐』 -(C) 2009『クヒオ大佐』製作委員会
  • 『クヒオ大佐』 -(C) 2009『クヒオ大佐』製作委員会
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不思議な女心について知りたいなら、この秋、この作品は外せません。『クヒオ大佐』。主人公は、タイトルロールのジョナサン・エリザベス・クヒオ。自称、米軍特殊部隊のジェットパイロット。父はカメハメハ大王の末裔で、母はエリザベス女王の夫のいとこという華麗なるも怪しげな出自の男です。この男、「そんなバカな」と思った方ならもうおわかりのように、詐欺師です。しかも驚くのは、「結婚すれば、米軍から結婚支度金5千万円が出ます」と語り、口八丁手八丁で、女心を翻弄し、女性たちから推定1億円を騙し取ったという実在の詐欺師。堺雅人が、かなりコミカルで滑稽、でもちょっと胸がきゅんとなるような、インチキ至極の男を演じています。が、いくら堺雅人ばりのイイ男でも、こんな怪しげな付け鼻男には騙されないと思う人も多いでしょう。ではなぜ女たちは1億円も騙し取られたのか。その謎を解明してくれるのが、映画『クヒオ大佐』なのです。

「なんでこんなインチキ男に騙されるんだ?」と思った方に、お教えしましょう。それは、女性たちが夢を求めたから。「心が震えるような恋をしたい」と多くの女性が思いながらも、そのほとんどは、「一生に一度の劇的な恋になんて出会えないかも」とフラストレーションを溜めているもの。そんな時に、夢の王子様のような男性が目の前に現われ、欲されたとしたらどうでしょう?

騙されてもいい。いいえ、むしろ騙されてみたい。騙されてもいいと思えるほどの相手に出会ってみたい。そんな女心を知らずに女性と恋を発展させられるのは、相当魅力のある男性のみ。そう、相手に夢を見せられるようなちょっとした嘘も、恋愛劇にはときには必要なのです。詐欺は困るけれど、ちょっとした甘い嘘なら言ってほしい。それが女心なのです。それに気づかずに、正直さばかり追求していると、「いい人だけど、面白くない」と言われてしまうハメに。正直でいい人に、責められる理由など全くと言っていいほどないのですが、そこが複雑な女心。不誠実だけど、ロマンティックなクヒオ大佐から、男性たちが学べるものはかなり多いはずなのです。

それからもうひとつ、『クヒオ大佐』にはなんとも切ない女心を表したエピソードが登場します。騙された女性が「どうして私だったの?」と叫ぶ場面です。叫んだのは、大金を持っているわけではない、地方博物館の学芸員。そこには、騙された悔しさ以上に、信じた恋愛が本物ではなかった衝撃、本物だと思っていた愛が汚されてしまったという無念さが滲み出ています。そしてその気持ちの先には、この期に及んでも、心のどこかで「本当に君が好きだったから」という言葉を期待している気持ちが痛いほど現われているのです。

女性はよく、「どうして私だったの?」「どうして私じゃダメだったの?」と理由を知りたがります。いくらその恋が終わっているとわかっても、前へ進むために、心を整理させ、自分を納得させる必要があるのです。

恋の始まりには理由があるけれど、恋の終わりに理由なんてものはないのかもしれません。終わったことに、説明なんかいらないじゃないかというのが、多くの男性のホンネなのかもしれません。“逃げる男”の話を多く耳にするのもそのせいなのでしょうか。

つい逃げたくなる男性には、ぜひこの物語を見て、女心をわかっていただきたいもの。なぜ逃げてはならないのか、分かる人には分かっていただけると思います。女性たちには、
自分を省みたり、過去の古傷をほじったりせずに、ひたすら楽しんでいただきたい。男に騙される快感のようなものも味わえますよ。

《シネマカフェ編集部》

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