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『ラビット・ホラー3D』撮影終了! 「怖いのは苦手」な満島ひかり、リアル恐怖体現

アジア圏初の長編デジタル3D作品として、昨年公開された『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』に続き、清水崇監督がメガホンをとる3D作品『ラビット・ホラー3D』が9月8日(水)、都内のスタジオでクランクアップを迎えた。

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清水崇監督と主演の満島ひかり
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アジア圏初の長編デジタル3D作品として、昨年公開された『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』に続き、清水崇監督がメガホンをとる3D作品『ラビット・ホラー3D』が9月8日(水)、都内のスタジオでクランクアップを迎えた。

映画館で3D映画を楽しむ姉弟の前に突然、飛び出してきたウサギのぬいぐるみ。それをキャッチした弟は、夜な夜な納戸に隠された不思議な世界へと誘われる。一方、不審に思った姉・キリコがその秘密に触れたとき、神出鬼没の“ウサギ男”が襲いかかる…。物語の主人公であるキリコを演じるのは、今年最も勢いに乗る注目女優、満島ひかり。その父親役に、NHK大河ドラマ「龍馬伝」での好演も光る香川照之が起用された。

取材陣に公開されたのは、満島さん演じるキリコが、幼い頃の記憶を頼りに、ためらいながらも納戸の扉を開けるシーン。忘れ去られた過去のトラウマが蘇り、ストーリーが急転する重要な場面だ。ホラー作品に初主演する満島さんは「怖いのは苦手。お化け屋敷とかあまり好きじゃないですね」。それだけに、恐怖と対峙する表情は、演技というよりは素なのかも? 「すさまじくハードな日程で、まさしく、夏の悪夢のような日々でしたが、スタッフひとりひとりの力を借りて、クランクアップすることができました。完成まではまだまだ道のりがありますが、公開がとっても楽しみ」と期待を寄せる。

一方の香川さんは、初めての3D体験を「毎日が新鮮でした。ショックだったのは、2Dと3Dで芝居の質が違うことを体感できたこと」とふり返る。これまで、映画とTVの“違い”は意識していなかったと言い「(3Dという)演技における新たな分野が誕生した気がします。今後、いままで意識しなかったことを、意識せざるを得ない可能性があるのでは」と不思議な戸惑いも感じている様子だ。香川さんもまた、ウサギ人間から未体験のインスピレーションを受けたのかもしれない。

今回の撮影では、パナソニックが開発した一体型二眼式カメラ「AG-3DA1」が大活躍。前作で使用したカメラに比べて、速度への対応が向上したほか、二眼同時ズームが可能になったことで、ハリウッドの3D映画が苦手とするスピード感あふれる映像が実現した。3D映画本来の持ち味である“飛び出し感”も抜群。さらに、数々のウォン・カーウァイ作品や『レディ・イン・ザ・ウォーター』で知られる世界的な撮影監督、クリストファー・ドイルの参加によって、3D映像はアトラクションからアートへと昇華する。現場では、専用の3Dモニターを使って、撮影シーンが次々とチェックされていく。3Dメガネをかけながら、指示を出す清水監督の姿もさまになっている。

「3Dとはいえ、飛び出しや奥行きを意識し過ぎず、恐ろしくドラマ的な世界観を作り上げるために(3D効果を)最大限に活用したい」と清水監督。前作での経験もあってか、技術面での不安はないという。また、キャスト陣について「満島さんはとてもハッキリしていて、作品を良くしようという気持ちがあふれているので、一緒に作業するのが楽しい。また、香川さんには(撮影上の)変更があっても、きっちり粛々と全てをこなしていただき、ただただ脱帽」と語ってくれた。そんな清水監督はクランクアップ後、息つくヒマもなく、ヴェネチア国際映画祭に出席。自身が審査委員長を務める「3Dコンペティション部門」のセレモニーで、『ラビット・ホラー3D』のフッテージ上映が約3分間行われる。当日は「コンペティション部門」の審査委員長であるクエンティン・タランティーノ監督も鑑賞予定だ。

旬のキャスト陣×「AG-3DA1」×ドイル。この3大要素をジャパニーズホラーの覇者・清水監督が配合すると、一体どんな化学反応が“飛び出す”のか? 2011年の公開が待ちきれない。
《シネマカフェ編集部》

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