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達人に聞く! 『恋愛戯曲』監督・鴻上尚史の恋愛講座 【恋愛継続編】

先日公開を迎えた奇想天外なラブストーリー『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』監督の鴻上尚史を“講師”に迎え、読者の恋の悩みに答えてもらう“恋愛講座”企画。後編となる今回は、付き合うようになってからの恋の継続に焦点を当ててお届け!

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『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』  鴻上尚史監督
『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』 鴻上尚史監督
  • 『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』  鴻上尚史監督
  • 『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』 -(C) 2010 映画「恋愛戯曲」製作委員会
  • 『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』 -(C) 2010 映画「恋愛戯曲」製作委員会
  • 『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』  鴻上尚史監督
先日公開を迎えた奇想天外なラブストーリー『恋愛戯曲〜私と恋におちてください。〜』監督の鴻上尚史を“講師”に迎え、読者の恋の悩みに答えてもらう“恋愛講座”企画。後編となる今回は、付き合うようになってからの恋の継続に焦点を当ててお届け!

悩み:付き合ってからなかなかその後が長続きしません。どうしたら長く付き合えるのでしょうか——? ハラハラドキドキしつつ恋に落ち、その恋愛が成就したはいいけれど、なかなか長続きしない。そんな悩みに“鴻上先生”の答えは?

鴻上:恋愛の初期というのは、互いにとって未知なわけ。そこで互いについて知りたいという思いで、いっぱい会っていっぱい話そうとするんですよね。そこで僕がよく言うのは“お土産を渡す”ということ。お土産は、相手が喜ぶものなら、なんでもいいんだ。手料理でもマッサージでも微笑みでも。でも、情報がお土産になるってことを忘れがちなんです。昨日、こういう映画を観た。こういう小説を読んだ、でも何でもいいんだけど、相手が知らない“情報”——すなわち、情報というお土産を互いに渡しあえる関係を築くこと、それが大事なんだと思う。

——映画の中で深田恭子演じる脚本家の谷山は、自分が恋に落ちることで、それを脚本に反映させて執筆するという人物ですが、いまの話で言うと、谷山はいわば、相手から“お土産”を引っ張り出して…。

鴻上:そう、“情報”をくれる相手と恋に落ちてそれを脚本にしているわけだけど、彼女のこれまでの恋愛で言うなら、谷山という女性は貪欲だから、1回でその相手が持っている全ての情報を吸い取っちゃうんだね(笑)。

悩み:相手に対して甘えたいけれど、どこまで甘えていいのかうまく出すことができません。監督から見て、許せる甘えと許せない甘えは——?

鴻上:これはもう、相手としっかりと話すしかないと思うよ。「どんな甘え方をされるのがあなたは好きなの?」ってね。また逆に彼がどんな風にあなたに甘えたいと思っているのかもね。それを相手に尋ねることって、全然、恥ずかしいことじゃなくて、隠している部分やナイーブな部分を見せ合うのが恋愛なわけ。それは甘え方だけでなく、例えばセックスの方法についても同じなんだよね。

——なかなか、そこまで踏み込んでいいのか? と思ってしまいそうですが…。

鴻上:例えばドラマなら、2人がベッドインしたら、奇跡のようにお互いの想いが通じてて、相手が何をほしがっているのか100%分かっているかのように描かれるけど、現実にはそんなことありえないわけで、話さなければ始まらない! それでも、彼に対してどんな甘え方がいいのかなんて言葉にして聞けないというのなら、実際にどんな甘えを彼が喜んでくれているのかを確かめていくしかない。

——付き合いが続けばやがて、結婚ということを互いに意識するのは自然なことですが、その一方で最近では結婚を前提にした“婚活”というのがブームにもなっています。監督の中での恋愛と結婚の関係性、“結婚観”は?

鴻上:俺が若い頃は、もちろん婚活なんてなかったから恋愛して、それが結婚に繋がっていくのが当たり前だった。恋愛をして、ちゃんとケンカをして、互いに嫌になったり行き詰まったりもして、「この人とならやっていけるかも」という思考ができて結婚、ということになるのかな。付き合って“恋愛”をせずにいきなり最初から「この人と結婚を…」というのは泳ぎを習い始めてすぐにオリンピックを意識するようなもの。婚活っていうのはいわばお見合いのようなもので、それ自体、否定しようとは思わない。ただ、“婚活”って言い方をすると、結婚ありきで間の恋愛をすっ飛ばしてしまうような響きがあるけど、そこでしっかりと恋愛がないのは、互いにとって不幸だとは思うよ。

——ちなみに監督は、お付き合いからどれぐらいで結婚を…?

鴻上:それはどこにも言ってないから内緒だな(笑)。

悩み:結婚しても相手と恋愛気分でいたいのですが、秘訣を教えてください。

鴻上:なかなか難しい質問だね(笑)。だけどこれもやはり、先ほどの話と同じで“お土産”だね。例えば、互いにいつも綺麗でいることを意識するとか、だらしない部分を見せないというのも僕は相手へのお土産だと思う。互いが互いにそういう意識を持つこと。長く一緒にいれば、知るべき新しいことというのは減ってくるかもしれないけど、そこで互いに相手のために“お土産”を作る努力ができるか否かだと思う。俺? 俺は相手が喜びそうな映画や小説のことをよく話すかな…と、これ以上喋ると俺の結婚生活相談になりそうだから、ここまでで(笑)!

恋愛中であれ結婚後であれ、鴻上監督が重視するのは相手とのコミュニケーションの継続。曰く「語ることで相手と一致することが大事なんじゃなくて、相手との違いを理解することが大切」とのこと。“達人”の言葉を胸に、いつもよりほんの少しだけ、会話の時間を長くとってみるのもよいかと…。

第1回講座:【恋愛継続編】
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/interview/2010/09/9118/

特集 新しい恋のカタチ
http://www.cinemacafe.net/special/renaigikyoku/
《シネマカフェ編集部》

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